2011年12月24日土曜日

12月学力及び進学実績向上セミナー 結果報告

12月には、東京・京都・広島・福岡の4会場にて表記内容のセミナーを開催しました。
■セミナー内容
講義中心で進められ、後半は「チェックシート」を使って説明をいたしました。
ご参加の皆様からいただきましたアンケートの集計結果は以下の通りです。
■ご参加の皆様からのアンケート
☆本セミナーへの評価(集計結果)
A.良かった      86.2
B.良い点があった   13.7
C.あまり良くなかった  0
D.良くなかった     0
☆自由記述ご感想
●本校では数年前から学校改革に取り組んでいますが、今年度に話し合われている問題点と非常にマッチしていた。このセミナー中に目標や改善点が明確になった。

●非常に参考になりました。

●貴重な視点の提供ありがとうございます。(今回セミナーで紹介された)チェックシートの得点が大変低いので、一つ一つ手をつけていこうと思います。

●とても勉強になりました。学校としての体系的な組織化の重要性がよくわかりました。持ち帰って検討してみます。

●今までのセミナーでの教科主任3年固定なども始めました。少しずつ学校も良い形に変化してきたと感じています。さらに教科で「能動的な学習時間の確保」に取り組めるように話をしていきたいと思います。

●学力の向上、進学実績向上について、論理的に解説していただき、いかに本校が受動的学習に力点をおいていたのかに気付きました。有り難うございました。

●潜在的に感じていることが明確に指摘されたように感じた。学力に対する取り組みの教務・進路・教科会・担任の役割は、講演で指摘のあった通りであると思う。

●新年度の方針づくり、方向性に少々悩んでいた時期だけに、とてもよい刺激をいただけたと感謝しております。

●学年会、教科会など、内側に向かう視点を欠いてきた(反省する所です。)。本校にとって今回のセミナーを通して得られたものは大きかったと考えています。

●内容が明確で具体策を示していただき、校内で伝えたいものが数多くありました。管理職のみならず、教務部、進路指導部の教員へも資料を渡したいと思います。

●受講内容は「あたりまえ」と感じることばかりであったが、実際にはできていないことばかりでした。学校でできることから提案をしていきたいと思います。

【ご参加の皆様へ】 ありがとうございました。納得のいく活動と成果が実現しますこと楽しみにしております。

2011年12月21日水曜日

選ばれる理由は授業にあった 理科C先生(3)

今回はC先生の事例を紹介する3回目です。
ご参考いただくとともにお楽しみください。



C先生の授業アンケート結果の推移
授業満足度
07
08
09
10
11
学力向上
32%
38%
64%
68%
68%
※上記各項目の%数字は、単純な構成比を表すものではなく、各項目を調査するための4つの選択肢のプラス評価(選択肢1回答と2回答の比率の合計)-マイナス評価(選択肢3回答と4回答の比率の合計)という計算式から算出されたもの。

授業の特徴・技術(Q7)
07
08
09
10
11
1.毎回の学習目標(ねらい)を提示している
5%
9%
34%
39%
32%
2.毎回の学習目標(ねらい)を提示することは少ない
7%
6%
8%
4%
1%
5.話し方がはっきりしていて聞きやすい
54%
41%
62%
63%
51%
6.話し方がはっきりしておらず聞きにくい
5%
3%
3%
1%
1%
9.板書の字が丁寧で見やすい
39%
41%
60%
53%
51%
10.板書の字が丁寧でなく見にくい
2%
0%
4%
4%
1%
15.机にうつぶせになっているとすぐに注意される
17%
16%
25%
25%
17%
16.机に伏せていてもあまり注意されない
10%
6%
10%
8%
2%
19.生徒が理解しているかどうかを確認しながら授業が進むことが多い
24%
9%
41%
38%
32%
20.生徒が理解しているかどうかを確認しながら授業が進む事は少ない
10%
16%
4%
2%
0%
21.授業内で大事なポイントを指摘してくれることが多い
41%
38%
49%
48%
46%
22.授業内で大事なポイントを指摘してくれることは少ない
10%
3%
3%
0%
1%
29.教科書以外の教材やプリントを使う機会が多い
17%
25%
46%
43%
32%
30.教科書以外の教材やプリントを使う機会は少ない
12%
3%
1%
1%
2%
※本データは、生徒の回答数の全体比率

●両面印刷の確認テスト
授業アンケートの調査項目に、「生徒が理解しているかどうかを確認しながら授業が進むことが多い」という内容があります。C先生は、この項目の評価もとてもよくなっているので、お聞きしました。

3~10分の小テストを単元ごとに行っています。同じ問題を両面にプリントしていますが、その片面をつかってテストします。採点は自分(先生)が行います。使っていない方の面は生徒返却後に生徒が自分で復習するときにその面をつかって勉強しようという狙いがあります。記憶もののときは、覚えるまで放課後残って何回もテストをやる場合もあります。

最初はテストをやる意味を十分に理解しない生徒もいます。が、「授業中にあのテストでやったことはこの場面でこういう形で使われているよね。」「あの時小テストで理解(記憶)しておいてよかったね。」などの確認を授業中に定期的に行うようにしています。そうしますと、小テストを放課後にやっても、生徒はいやがらず前向きに受けるようになってくるように感じています。それから大事なことは、「定期テスト」とも連動させているという点でしょうか。小テストを確実にやっていますと「定期テスト」も点数がとれる可能性が高いようにしています。完全に連動させてはいませんが、ウェイトを高くして連動させています。