2012年4月19日木曜日

生徒募集ひとつの形 『不易はよみがえる』

京都市街地ではほとんど桜が散りましたが、今日は桜が満開の地方に学校訪問をいたしました。
先日の弊社の吉村先生コラボセミナーにご参加いただきました学校様です。

「吉村先生の学校のように改革を進めることができればいいのだけれど、思うような改革を進んでいないのですよ。。。」ということでした。

この先生のお言葉からはこのような謙虚な内容のことばかりが出てくるのですが、よくよくお話を聞いていますと実態はまったく違いました。

●この地域は受験生やその保護者の公立志向がたいへん強い地域です。
●今回の入試では県内のほとんどの私立学校が思わしくない結果になっています。
●その影響から入学生の学力レベルの高かった学校様も合格レベルを下げられ、これまで入学しなかったような生徒さんを受け入れて、授業が思うように進行できなくて困っておられます。
とのこと。

●しかし、本校はおかげさまで、従来よりそのような生徒を積極的に受け入れてきたので、生徒対応に特別追われることはなく通常どおり落ち着いて毎日を送っております。
というお話でした。

なぜ貴校はそのように悠然とされておられるのですか。とお聞きしました。

●それは14年ほど前に「生徒を伸ばす学校になる。入学する前での生徒の学力は関係ない。本校で伸ばそう。」と決めたことが大きいです。
●出席日数が足りていない生徒さんであっても「本校でがんばる」というご本人の意志の確認ができれば積極的に受け入れてきました。
というお答えが返ってきました。

全体の2~3割の生徒がそれに該当するらしいのです。
過去の学力や態度は関係ない。伸ばすことに主眼をおいているので、他の学校が受け入れないような生徒さんでもこの学校では積極的に受け入れてこられたのです。そして、その生徒を伸ばそうとしてやってこられたのです。だから、他の学校にとられては特別で大変なことであっても、この学校にとられてはこれまでずっとやってきたことで、いわば普通のことになっているのではないかと思いました。
そして、学校が自ら意思決定してやってきたことの意義の大きさでしょうか。他の学校は残念ながら、自らではなく現状が厳しくなってきて仕方なく対応されているのではないでしょうか。一見しますと実践していることは同じでも、中身は大きな違いになっているのではないかと思います。


そして、最後に、先生から
「実は、この生徒を伸ばす学校にするというお話は約14年前に、ヒューマンリンクのセミナーで聞いたのですよ、セミナーから学校に帰ってすぐに実行に移しました。
そして、今年は、ヒューマンリンクの生徒募集のセミナーに今度はうちの中堅とか若手に参加させます。よろしく。」ということでした。

貴重なお話をいただいた上に、最後はヒューマンリンクを持ち上げていただきました。
このご期待に応えられるようこれからもがんばっていきたいと思います。

地元で散ってしまっても他の地方でまた桜を満喫できるというので、今日は得した気分でした。
さらには、生徒募集だけでなくいろいろなことに通ずる要諦を教えていただき、たいへん有意義な一日となりました。

不易な実践や思いは必ずよみがえる!! と感じました。

今日もまたありがとうございます。

この学校様にご参加いただく講座(セミナー)



2012年4月17日火曜日

今日も無事に更新しています。。。

弊社が位置する京都では運転者のテンカンが原因とされる暴走車の事故がありました。


最近のニュースにはほとんどが当てはまることですが、ひとつの事象ではとどまらない感を思います。


今回のことでも、病気のこと、体のこと、精神のこと、捜査するスタンスこと、マスコミの取り上げ方、など、いろいろな意味を考えさせられるものでした。


われわれは、社会のシステムや政治など、自分とは別のところの問題に目を向けてしまいがちですが、本当はわれわれひとりひとりがしっかりと人間本来の生き方をしていればすむことも多いのではないかと思うこともあります。


恵まれている日本に生まれてきた。その恩返しをわれわれはどれだけできるでしょうか。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、負傷者の方々のいち早いご回復を思います。

2012年4月16日月曜日

新年度スタート時 教職員学習会

ある学校の「教職員学習会」。
弊社が講師を担当させていただきました。

この学校の教職員の皆様から寄せられた意見やアイデアを以下紹介します。

●“ほめる”ことの大切さを再認識しました
●生徒の“努力”をみつけたい
●教師の生徒を“みる”力
●教員自身が『建学の精神』を深く理解しているか
●頑張り方ややり方を見直してみる
●生徒の成長記録ノートの実践をやってみたい!!
●自分の経験に頼りすぎている
●先駆者の経験を積極的に取り入れる
●真の面倒見の良い学校へ
●今の自分に不足していることを気づかされた
●できない理由を外部環境に求めてしまっていた!!
●目的的にやることの大切さ
●(クラブのような)生徒が参加する授業の拡大
●在校生や保護者からのロイヤリティが本校は高い
●一方で、合格実績などでのアピールに課題



上記のような意見やアイデアが先生方から次々に上がってくる学校でした。

そして、最も印象に残ったのですが、

●[学校の目標として]
 「先生の生徒や日常への感謝の気持ち」が絶えない学校になる

ということが記されていました。

年度はじめの大変多忙なタイミングであるにもかかわらず、
・学期はじめに教職員が学習会を開かれ、
そして、
・阻害要因を外部環境に求めず、自己点検をされる。
という機会をつくられる。

本当にいい学校だなあと思いました。

私どもにとりましては、桜の開花とともに元気が出る体験となりました。

生徒を伸ばす担任力刷新セミナー


2012年4月12日木曜日

教員チームの組織づくり

教育現場に新しい取り組みを導入するのに最も大きなカギとなるのは何でしょうか。


私どもは、「管理職でないリーダー的役割の教員のお考えと行動」 ではないかと思っております。


私どもの研修でこんなことを先生方と一緒に考えます。


問題)
教頭先生からの指示がありました。
校長先生の方針とは少しずれているように感じる内容の指示でした。
あなたは現場の中堅に位置する教員です。
教頭からの指示をうけたあなたは今後どう行動しますか?


この問題、複雑ではありませんが、いろいろと意義深い面を内包していることを感じますね。


いろいろな学校の先生同士でお話合いをしていただきますと、話し合っている間に、組織の中で自分はどう動くべきなのかということを深く考える機会になるようです。


良いチームは
●チームの目標が明確になっていること
●その目標実現にみなが懸命であること
●各自の目標をチームメンバーが共有していること
●チームのルールが明確であり、みなが積極的に守っていること
などがあります。


これらのことは当たり前のことですが、社会にはできていない組織が実に多いと思いませんか。
教員組織も例外ではないと思いますが、いかがでしょうか。


学校改革も 「教員組織が良いチームになること」 を目標にして進めたいものですね。


中堅教員研修会
http://www.humanlink.info/1204chuukengaiyou.pdf


中堅教員研修会 無料見学会
http://www.humanlink.info/1206chuukengakuDM.pdf

2012年4月9日月曜日

春季休暇中に行うクラス担任教員の育成


さあ、新年度です。
会社近くの桜もきれいに開花し、京都にも春の陽気が訪れました。
今年はホントやっとという感じです。


写真は春休みにある学校で行いました『クラス担任研修会』の一幕です。
“生徒との信頼関係をどうつくるか”などを本音で話し合います。
意外な意見も出てきます。が、これに先生みんなが共感する場合もあるからおもしろいですね。


「同じ学校の先生が一同に会して担任教員としてのあり方を自らが見直しをする」


このような趣旨の会合をセッティングされる学校は案外少ないです。
だからこそ、実施される学校様は 間違いなく 生徒も教員も“伸びている”学校なのです。


この春に実施した学校も雰囲気がたいへんよくて、進学などの実績も急上昇していました。
このような学校選びをしたいものですね。