2018年1月30日火曜日

中学高校の学校選びの視点

色々な学校の授業アンケートの集計を現在行っていて、感じますことは、

●生徒の意見(要望)を完全に受け入れないで、「それはその生徒が十分でないから。。。」などと理由をつけて、生徒の意見を取捨選択し学校が判断していると、いつまでも生徒の意見(要望)は収まらず、互いにストレスをかかえたままとなってしまう
ということでした。

このように書きますと、
●納得できないこと、おかしな意見(要望)まで受け入れるのは、やはりそれはおかしいのではないか。
と意見が出ることが予想されますが、

もちろん、間違ったことを正しいことにする、のはおかしいですし、正していく必要があるのですが、

●どんなに間違ったことでも、まずは完全に聞き入れる、受け入れる、
というスタンスは必要であろうと思われます。

ともに考え、ともに成長し、ともに喜んだり、悲しんだりする。
そのような大人の対応をしてくれるパートナーが今強く求められているのではないでしょうか。

おかしな言動や意見や要望にまずは寄り添う。
そして、ともに歩んでいく。
歩みをともにする中で、困難を乗り越え、正しいことを発見する。
そして、自分の間違いを発見し、より良い習慣をみにつけ、成長する。
のかもしれません。

生徒も先生も、「あるべき姿」を再認識し、今から歩んでいきましょう。

*冒頭の授業アンケートですが、
●授業への生徒の要望を自由記述で調査する学校
●授業への生徒の要望を自由記述では書かせない(調査しない)学校
の2つに分かれます。

授業アンケートを10年担当させていただいてわかったことですが、
前者の学校は、
●授業への満足度 学力向上 進学実績向上 生徒募集 のいずれもが
良くなっている
のです。

これは
●どんなに間違ったことでも、まずは完全に聞き入れる、受け入れる、というスタンス
を学校がとり続けた結果であろうと思われます。

学校選ぶ受験生の皆様は、ぜひご参考ください。

そして、学校を預かる先生の皆様も、完全に受け入れるということをご参考ください。

(私立学校の皆様へ)
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2018年1月29日月曜日

流れを呼び込む学校(人物)になりたいですね

先日、テレビでバスケットボールの試合を見ました。
バスケットは試合の流れが大きく影響するのだな、と強く思いました。
バスケットは第一クオーターから第四クオーターまでの合計得点で争います。
見ていた試合は、第一、第三は勝った方のチームの流れ。
第二、第四クオーターは負けた方のチームの流れでした。
第四クオーターが始まった時点で、20点以上の差がありましたので、
「これはほぼ勝負あり。接戦を期待したけどそうはならなかったな。」と
思いながら、最後のクオーターの中継をぼーとみていました。

そうしましたら、負けている方のチームが得点をどんどん重ねていくのです。
それまでの流れがガラッと変わったのが素人でもよくわかります。
逆転はしませんでしたが、20点以上あった差が5点ほどまでに詰まり、
まさに接戦となり、私の試合途中の感想は見事はずれたのです。

それまでことごとく外れていたシュートがおもしろいように入っていくのです。
技術は高い選手ばかりなのだから、この分岐になるのは、技術でないのは明らかです。
私は
この分岐はほんのちょっとのことなんだな~、と思いました。

でも、さらに考えました。
この“試合の流れ”を生み出しているのは一体なんなのだろう、ということをです。

そして、私は、“リラックス”ではないか、と仮説を持ちました。
合気道などの武道の達人は、力が抜けている状態が最強である、と言われます。
つまり本当にリラックスしている状態は強いということです。

先のバスケットの試合で言えば、
●負けている方のチームは、第三クオーターまでは、「こんなはずではない、なんとかしなければ。。。」ととても必死に(力んで)試合に臨んでいるように見えていましたが、最後の第四クオーターになって、半分は私が持った感想のように、点差を考えチームがいい方向に開き直ったのかもしれません。
●そして、相手チームには、反対に「これなら大丈夫」という安心感のようなものが深い真理では芽生えたのかもしれません。

その結果、これまでの緊張状態からリラックス状態に移ったと言えるかもしれないな、と思いました。

確かにスポーツで本当に強いチームは選手はリラックスしていることが多いですね。
例えば、近い例では、
2017年プロ野球セ・リーグで目立ったDeNAは、監督が選手を信頼している感が伝わってきました。
うまくいかない時期が続いても自分(監督)が見極めて出場させた選手は、すぐに交替させるのではなく、基本起用し続けるという監督のスタンスがありました。
そうすることで、
●選手はリラックスしてプレーできる
●そして、結果も出やすい。
と私は感じました。

もしこの『リラックスが重要』の仮説が本当に近いものなら、このことはいろんな場面でも適用できるな、とも思います。
●先生の生徒への教育の場面
●上司と部下の信頼関係
●学校説明会での学校のスタンス
などです。

学校説明会での学校のスタンスは、単純に言えば、リラックスして学校紹介してくれる学校と堅い雰囲気で学校紹介してくれるとではどちらが入学希望が高まるかということです。

今日は、
●リラックスは最強を生み出す、のかもしれないという私の仮説でした。

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2018年1月27日土曜日

元気や反対に疲弊感は一体どこからくるのか?

学校評価アンケートはどの学校でも実施しておられるかと思いますが、弊社でもご依頼いただいた学校の学校評価アンケートを実施しています。
最近は特に保護者アンケートを担当することが多くなりました。
今ちょうど集計を行っております。

・在校生アンケート
・保護者アンケート
の2つに重要視する傾向にあるのですが、

私は最近
・教職員アンケート
の重要性に注目しています。

学校にとっては生徒や保護者は入学してくれる顧客にあたるので、その顧客の満足度をみるというのは当然の発想です。

が、案外意識として抜けてしまっているのが
・教職員の満足度(充実度)
ではないかと思うのです。

●教員として今の教職がどれほど充実をしているのか
はやはり大事と思います。

●必要な実践をしないといけないから大変すぎて疲弊している
ではなく、

●必要な実践はしながらも充実感を感じている
状態を目指さないといけないと思います。

たくさんの学校を訪問させていただいていますが、
●どの学校よりも大変な実践をしておられる学校で、日頃の学校生活に教職員が充実感をもっておられる学校が実際にあります。

この学校をみていて感じるのは
「厳しい労働環境=疲弊感」
ではないということです。

教職員が現状をどのように受け入れるかが重要ということではないないでしょうか。
原点にかえって初心で今のありがたさをお互いが確認し合うような取り組みが重要なのかもしれません。

私も、内からわきあがる元気を大切に今日も過ごしたいと思います。



2018年1月26日金曜日

走りながら考える

以前サッカー日本代表の監督をしておられたオシムさんが掲げておられました。
「走りながら考えよ!」

今日私が思ったことは、これは学校でもいえるなということです。
今もいろいろな学校に訪問させていただくのですが、私への対応が大きく二つに分かれるのです。

それは、
●今取り組んでいることや関心のあることについて、いろいろとご紹介いただく学校と
●地元以外の日本全国の教育界を取り巻く状況や成功している他校や他の先生の情報について質問をして、私が紹介する他校の話をじっと傾聴いただく学校
の2つです。

私はどちらの学校も非常にありがたい学校です。

ご紹介いただく学校からは私にとって貴重な情報を得ることができます。
一方、傾聴いただく学校では自分がもつ情報にどれだけ価値があるかを確認することができます。
いずれの学校も、訪問すればするだけ、自分のレベルをワンランク上げてくれるものです。
本当にありがたいです。

が、今回は、学校にとってはどうであろうか、という話です。

いずれの学校とも、それぞれすばらしい特徴を兼ね備えた学校なのですが、長く学校価値を向上させ続けている、もしくは、生徒募集において長く安定的に右肩上がりで学校にとって望ましい生徒を集めている、という視点でみると、私はすごく意外だったのですが、圧倒的に後者の方に軍配が上がります。

話を聞かれただけであまり実行に移せない学校は別ですが、実行に移している学校はランクアップしています。

その学校の中にはもともとなかったアイデアを自分のものとして実行に移すのは高い柔軟性がいりますし、大きなエネルギーもいります。この柔軟性というのは学校の先生にとってはハードルが高かったりするようです。自分が思う分野やアイデアについては、イメージがわきやすいが、もともと自分にはなかったものを自分のものにするのはあまり得意ではないと言えると思います。この柔軟性をもっているかどうかが分かれ道ということを示しています。

そして、もう一つここで言いたいことは、先の2つの学校の後者よりも前者の学校の方が圧倒的に数が多いということです。これは、『聞くスタンス』、そして、『自分の課題について自己点検を深めたいというスタンス』の不足であろうかと思われます。これは学校の将来を占うものです。入学してくれる生徒の数に直結しています。

自分が考える良いと思うことに向かって実践し(邁進・走り)ながら、自分のイメージにはないところに何か新しい突破口やヒントがあるのではないかと日頃から「考えて」いないと、他校の実践を嬉々としてヒアリングするというスタンスにはならないと思うのです。

ただ走っているという状態は、知らないうちに周囲に流されてしまっている状態に近いのです。
例えば、
・考える授業の大切さが叫ばれ、それへの転換はできているが、少し進学実績が下がっている。
・生徒の主体性の大切さが叫ばれ、それへの転換はできているが、生徒の学習時間が少なくなっている。
これは大事なことを見失っています。大事なことを自ら学校が考えそれを押さえてこなかったことが原因です。

●やることはやっていることで満足をしてしまっている。
●こんなに忙しく仕事をしていることで大事なことをなんとしてもやるという厳しさをどこかにおいてきてしまっている。

このような学校はこの数年で実はかなり多くなりました。

だから、ただ走るのではなく、走りながらこのままで大丈夫なのかどうかを点検する(振り返る・考える)という意識がとても大事になっているのではないかというお話でした。

ついつい見逃してしまっているようなポイントについて思いなおすための
【東京・広島】新学力向上策の策定・アピールポイントの創出セミナー

思いついたことをきちんと実践に移していくのに鍵をにぎる中堅教員育成のための
【東京・岡山・博多・名古屋・福島】中堅教員研修会
なども
ご参考いただければと思います。

2018年1月24日水曜日

ルーブリックが確実に拡大中!!

ヒューマン・リンクでは以前から推奨しているルーブリックについて研究をしているという学校によく出会うようになりました。

見えない学力を測定するルーブリックを導入する動きが確実に拡大していることを感じます。

先日も
「ヒューマンリンクのセミナー内容を参考にして、色んな学校の先生が集まってルーブリックの研究会を開いています。」
というお話をお聞きしました。

これまでは教育成果として評価してきたのは、
●教科学習に関する学校での成績(テスト、成績表)、そして、偏差値などが
あげられると思います。

一方、このルーブリックは、テスト、成績表、偏差値意外の領域を確認することができるようになります。

例えば、以下のような内容です。

【弱者(弱くされている人)に対する配慮ができる】
①身近に困っている人がいることに気付いても見て見ぬふりをすることが多くある
②身近に困っている人がいることに気付けば、「大丈夫?」「頑張って」などの声掛けはするが、多くの場合、一緒に問題を解決してあげようとまでは思わない
③身近に困っている人がいることに気付けば、相手を気遣った声掛けだけでなく、一緒に問題解決に向けて取り組もうとすることが多くある
③に加え、世界中の弱者のことを気にかけ、自ら進んでニュースを見たり、情報を集めたりしている
④に加え、世界中の弱者のために何ができるかを周囲の人と議論をしたり、今の自分にできることを模索し、その中で気づいたことを既に実行している

このようにすると、先生みなさんが日頃生徒にとって大事と思っておられることを調査できるのではないでしょうか。

新しい大学入試になることを受け、新しい学力観が台頭してきています。
先生みなさんが大事と思っていることに取り組むことは、新しい学力観に近づくのではないかと思われます。

地方の学校は、まだ新しい学力観に対して躊躇があるように感じております。
確信がないものに邁進する必要はまったくありませんが、確信がもてるものの中に新潮流に合致するものも必ずあると思います。

それをいち早く発見いただき、学校として力強い歩みをしていただきたいと思います。

これに関連するセミナーを東京と広島で開催します。
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2018年1月22日月曜日

ニーズは本当に合致しているか

募集活動が今後も有効に機能するかということを考えた時、

●ニーズは合致しているか。
ということはとても重要な指針です。

例えば、動と静。
大人が考える心の状態としてより成熟して理想に近いのは「静」であると考える人が多いのではないでしょうか。

「心の状態は、安定していて落ち着いている。そして、波立たず静かだ。」
これが、望ましいというわけです。

実際に生徒指導の目指すところも、「静かな教室」「廊下は走らない」「先生のいうことを静に聞く」「以前は騒がしかったけれど、最近は落ち着いてうちの生徒は良くなった。」などはよくお聞きする話です。

しかし、受験対象となる小学生や中学生は、「静」より「動」を求めているのかもしれません。

「拘束されない」「自分の思いを聞いてくれる」「自由だ」「遊びにも寛容だ」「生徒が活気あふれる活動をしている」など。

最近の生徒は「自由がいい」などとはあまり公には口にしませんが、潜在的には「動」に通ずる気持ちは保有しているように思われます。

このように大人はいいことだと信じているからそのように指導・教育しますし、それは当然間違ったことではありませんし、必要なことです。

が、学校のカラーとして周囲の方々(受験生など)にどのように受け取られるかという視点になると、少し注意が必要です。

「静」のカラーの学校として強く認知されている学校は、入学したい学校として、それほど強い関心を集めないかもしれないという仮説です。

もしこの仮説が本当ならどのように対処すればよいでしょうか。

「拘束されない」「自分の思いを聞いてくれる」「自由だ」「遊びにも寛容だ」「生徒が活気あふれる活動をしている」という「動」のカラーを持っていると強く認識してもらってから、実は「静」のカラーも併せ持っていますよ、という認識をしてもらうのがいいと思います。

●ニーズ対応が十分にできているか

というチェックはたえず高い感度で行わないと、学校のイメージが実際とは違った風に受け取られてはもったいない、というお話でした。

2月19日東京、2月26日広島にて、
「生徒募集アピールポイント刷新・新学力向上セミナー」(ご案内・PDF)
開催します。

ぜひご参加をご検討ください。

2018年1月20日土曜日

授業アンケートの改善・改良

10数年前に授業アンケート導入の是非について、議論が交わされました。
生徒の意見を聞いても有効なデータは得られないのではないか。
生徒の意見を聞くのは生徒に迎合するようなので好ましくない。
など反対意見も多くございました。

その際は、慎重なスタンスの学校様は導入を見合わせておられました。
が、今となっては、形を問わなければ、90%以上の学校が授業アンケートをしておられます。
数年前まで慎重なスタンスの学校でも今では導入した学校が多いのが現状です。
時代は変わったと感じます。

そして、
弊社の授業アンケート レビューシステム をご検討いただける学校が最近多くございます。
その理由を各校でヒアリングしていますので、ご紹介します。
●生徒が書いた自由記述をきちんと各先生にフィードバックしたい。
●生徒が書いた自由記述をきちんと管理職が見るシステムにしたい。
●これまでは授業アンケート結果数値のみを各先生にフィードバックしていたが、
授業改善につながるような調査内容・返却内容にしたい。
●アンケートを実施はしているが、結果を受けての改善活動は十分でないから
改善活動までを視野に入れた体制に変えたい。
●新任・若手の先生が増えたので、授業改善につながる本格的な調査がしたい。
●こうところが課題なのではないかという仮説を立てて、それを確認する調査内容にしたい。
などなどです。

皆様の学校でも、いろいろなシステムの改善を検討されていると思います。
ご参考いただければ幸いでございます。

2018年1月18日木曜日

成果を出す組織には理由がある

箱根駅伝で四連覇した青山学院。
その指導者の原晋さんの著書「勝ち続ける理由」を読みました。

レース前は今年は簡単には勝てないであろうとの予測があったにもかかわらず、圧倒的な強さでの総合優勝でした。
四連覇もしていると、インパクトは初優勝したときなどに比較すると一般的には強くなくなっているのかもしれませんが、私は逆に四連覇することにすごさを感じて、本を手に取ったのです。

内容は、特別な何かをされているわけではないけれど、一つひとつの取り組みが意味が深く、人間の心理や本能にのっとった内容なのだ、ととても勉強になりました。

どんな内容だったかを簡単に箇条書きしますと、
●大義をかかげる。大義を議論する。
●目標管理シート
●学生に意見を言わせる
●当たり前のことを当たり前に実践する
●準備を大切にする
●上り調子であるかを見極める
●深刻にならない
●キャッチフレーズはベタがいい
●やりたいことを表明する性格の学生をとる
●キャプテンは選手で決める。指導者は基本注文をつけない。
●天狗になる選手をたたくのではなく、より伸ばす
とこんな感じです。
(一部、表現を書き換えています。)

このポイントの一つ一つは、
弊社の担任研修とすごく似ているのですが、

例えば、「大義を議論する」
私達はどんな存在か、そして、私達は何を達成するのか、ということについて、徹底的に話し合いますと、人間なら誰でも潜在的に保有している『自己実現(大我)の欲求』を想い起す機会となるように感じます。モチベーションは極めて高くなります。

時間がないということを理由にしてしまいがちですが、
これへの対処法としては、
『まず最初にこの議論はやる。』
としてしまえばいいと思います。
授業と同じです。いくら忙しくても授業をやらない学校はありません。
この議論も授業と同じかそれ以上に重要と思われます。

この著者は、野球やサッカーに比べれば、陸上界は低迷しているから、陸上界を盛り上げるとがんばっておられます。

教育界もこのように華となる活動をつくっていきましょう!!

2018年1月15日月曜日

言われてみれば当然、の実践

来年度に向けての準備をする時期ですが、
オーダーメイドの手帳作成をお手伝いする学校がいくつかございます。

その中に、『学校独自のルーブリック(価値観編)』を掲載する学校が出てきています。

ここでいうルーブリック(価値観編)とは・・・生徒のあるべき姿からそれに至るまでの姿までを段階的に(例えば4~5段階)、具体的な行動内容で、示したもの。

私学ならば学校独自のルーブリックを基軸にする、というのは普通の発想ですが、
これをやってきた学校はほとんど存在しません。

少し残念な思いもありますが、こうやって遅ればせながらも実践される学校が現れ始めたのは喜ばしいことではないでしょうか。

効果として考えられるのは、
●生徒があるべき姿を認識する(いちいち先生が指導の理由を述べなくてもよくなる)
●教員があるべき姿を認識する
●生徒のメタ認知能力が向上する
●見えない学力を測定することができる
●数字で表れなかった成長を感じることができる
●達成感を感じる機会が増える
●新しい大学入試で問われる社会人として求められる能力を意識~成長させることができる
などなど、いろいろな効果が期待できそうです。

さあ、私学が突き抜けていく時代の到来の予感です!!

2018年1月6日土曜日

気持ちが伝わってこその行動

明けましておめでとうございます。
新しい年を無事に迎えられたこと改めて感謝申しあげます。
本年も皆様を少しでも支えられるよう努力してまいりたいと思いますので、どうぞお力添えをよろしくお願い申し上げます。

さて、
今、授業アンケートの集計をする時期なのですが、
その1つの仕事で「生徒の授業への要望として自由記述した内容をまとめる」ということをやっています。
ここで案外よく出てくるのは、「遅刻してないのに、遅刻をつけるなんて理不尽」「うるさくしていないのに、注意されるなんて理不尽」「わかりましたと言っているのに、その後に何度も同じ指導をされる。」のような内容が結構あります。

ここから私は、対人感受性を意識することの優先順位がかなり下がってしまっているように思います。
対人感受性というのは、「自分が発した言葉を受けて相手が今どのような気持ちでいるかを感じ取る性質」をいいます。
これは個人差が大きいものです。

教員になろうとする人は本来この性質が高くあることが求められますが、この生徒の先生に対する自由記述の内容を整理していると、案外この対人感受性がそれほどまでは高くない教員がおられるのだなあと感じます。そして、そのような先生は苦労されているのが見て取れます。

教員はこのことはしつけの一環だから当然であると思って指導されておられるけれども、受け取る生徒はそのようには受け止めていないという実態です。

今後アクティブラーニングが必要とされ、生徒グループや個人をファシリテートすることが求められてくる中で、この対人感受性は最初に必要な性質であろうと思われます。

対人感受性が高くない教員がこれを高めるのは難しいと思われるかもしれませんが、私はそうではないと思っています。
といいますのは、高めようと思うから難しく感じるのであって、授業や指導しているときに自分の世界で突き進むのではなく、相手や集団のことを見ようと意識するだけでいいのです。この意識が継続すれば効果があると思います。もし見ようとしても相手の様子を把握できなければ「大丈夫かな?」と問いかければわかります。

「自分の対人感受性は十分なのか?」

このように、教員なら誰もが意識すると良いと思われますが、いかがでしょうか。