2018年3月9日金曜日

良い取り組みなのに取りやめている?

先日お伺いした学校でこんな質問がありました。
「学校として取り組んだものが成果になるには、どれぐらいかかりますか?」
というものでした。

この成果は何を指すのか、という問題もありますが、
一般的には生徒の学力向上、それから、私学なら生徒募集、ということを念頭にしました。

学力向上でいえばすぐに成果のあがるものと時間のかかるものがあるように思います。
近年必要性が叫ばれている思考力や表現力であれば、取り組んですぐに効果が上がるものではありません。
英単語や漢字など知識を問うものであれば、暗記を中心に学習すれば成果は短期に上がるものはあるでしょう。

このような質問が出る背景を私なりに考えましたら、
最近は思考力や表現力に取り組む学校が多いため(例えば、アクティブラーニングなど)、成果がなかなか確認できないことで、学内でもこのまま続けて大丈夫なのかという議論があるのであろうと思われます。

実際はとても良い取り組みなのに、早期の成果が出ないからという理由で取りやめてしまう学校もあるように思います。
これは非常にもったいないことと思います。
一方では、そのあたりを見極めて、反対があっても良い取り組みであろうものを継続する学校もあるのが事実です。
ここのあたりの判断が5~10年後に大きな差になって表れてくるということではないでしょうか。

そして、見極めるためには、あるいは、学内を説得させるためには
これは検証が要るということではないでしょうか。

具体的には、思考力や表現力に関するルーブリック指標をつくり、生徒が自己評価するのです。
その結果データを蓄積すれば、取り組んだことの成否は確認ができます。

これからはこれまでになかったような教育成果指標で取り組みを検証して、成果が確実にあがる新しい取り組みを開発する時代になったのだと思われます。

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もしくは、『出来上がったルーブリックを用いたアンケート調査』も開始しました。
よろしければお問い合わせください。


2018年3月5日月曜日

私学経営セミナー 学校人事 採用と育成のポイント20

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セミナー内容ご紹介
教員採用・育成はほぼ全ての学校にとって最重点業務の一つにあげられます。しかしその実態は欠員補充の意味あいが強く、計画的かつ戦略的な採用・育成に取り組んでおられる学校は非常に少ないと言われます。過去の採用ミスは長年にわたり響きます。今後は学校経営の基盤を作りなおすため、採用育成の現状からいち早く抜け出す決意で今回は企画しました。このセミナーでは、多くの学校で実践されていない、かつ、大きな成果を生みだす『私学の教員採用~育成のポイントと方法』をご紹介します。これらをお持ち帰りいただき、貴校の人事政策のヒントにしていただきたいと考えています。皆様のご参加をお待ち申し上げております。 

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①“この時代における”教員採用の最大の目的は何か。 
②緊急採用と定期採用の2つが明確に“区分”されているか。 
③採用期間中に面接などを通じて何を“提供”しているか。 
④貴校の採用基準は本当に大丈夫か。 
⑤採用基準を“0”から見直してみるとどうなるか。 
⑥後で大きく伸びる“潜在性”をどうはかるのか。 

◇育成について(以下、一例) 
①育成プログラムのスタート時期が成否を決定している。 
②伸ばせる能力と伸ばせない能力を区別しているか。 
③育成による目標状態は本当に具体化~共有化されているか。 
④研修をモチベート機会とするために留意すべきこと。 
⑤学校改革は若手教員で決まる。それを仕掛けるポイント。 
⑥そもそも新任を育成する研修の時間がない?その対策 

●講師は、稲葉人司(株式会社ヒューマンリンク代表取締役) 

●参加費はお一人様 10,000円(税込)でございます。当日に会場受付にてお支払い手続きください。 


2018年3月1日木曜日

周りへの愛情をもって自分が一歩を踏み出す

学校全体として大きな決断をする学校が近年少なくなっているなと感じます。

何か月か前に訪問面談した学校の先生からは、
・数十臆円の校舎の建て替えを自分が決断した
というお話を聞かせていただきました。

通常の相場より高い金額での校舎にするにはやはり大きな決断が要ります。

・失敗したときには借金だけが残る
・それみたことかと批判を受ける

このようなことが想定されます。

したがって、オーナーでなければこのような決断はなかなかできないものです。

が、
この先生は独自の視点を貫いておられます。
さらには、他の先生を包容力で巻き込んでおられます。

そして、その独自視点は、『徹底した顧客目線』でした。

顧客(保護者や受験生)からみたときに、こうあってほしいな、という内容については徹底的に追求するスタンスでられるのです。

学校内のどのような立場の人(例えば、目上の先生)に対しても、
・他のことにはすごく寛大だけれど、このことについては細かく厳しい
とのことでした。

私は「やはりな!」と思い、募集状況をお聞きしますと、

『合格ラインを数年ずっとあげているのに、
ここ数年ずっと定員をはるかにオーバーする入学者数がある』
ということでした。

この切り開く力が最近の私学にうすくなってきているのではないかと危惧します。
子供たちにこの切り開く力をつけないといけない時代になっているのに肝心の私学が現状では心配です。

学校の魅力をさらに拡大させるには、まず
●各教員が主体的に考え、自分が正しいと考える方向に周りを巻き込んでいく
ことがポイントではないでしょうか。

●すべては自分の行動で決まってしまうのだ
と決めること。

私どもヒューマンリンクもそのような先生を応援します
よろしければ以下などご参考ください。

↓中堅教員研修会2018【名古屋・博多・岡山・東京・福島】(PDF)
http://www.humanlink.info/chuken2018.pdf

↓弊社ホームページ
http://www.humanlink.info/