2020年7月27日月曜日

コロナを乗り切れるか 自己管理力が試されている

コロナ感染が増えています。
第二波と呼べるのかわかりませんが、感染が拡大しています。

スペイン風邪では、第二波に致死率が10倍になったとされています。

このような報道がなされていますが、
私が思いましたのは、
・同じ報道を知らされていても、備えについて、意識が人によって大きく分かれる
ということでした。

自分の身近でも、
・手洗いをマメにする人、一方、そこまではしない人
・うがいをマメにする人、一方、そこまではしない人
・免疫力をあげる努力を日常からする人、そこまではしない人
いろいろな人がおられます。

これからの時代を生きていくには、
●答えのない課題を自分で切り開く力が必要
と言われていましたが、まさに今そのような状況になったと言えるのではないでしょうか。

致死率が10倍になったことが過去にはあったもしれないが、今回はそこまではならないのではないか、と思ってしまう自分をなんとか排除して、私は最悪の想定をして、備えとしてできうることはすべてやるのが今回の答えではないかと思っています。

そこまではいいだろう、という油断をすべて取り除いて、万が一にそなえて、考えられることはすべてやる。

そのようにいいながら私も「そこまでするのはまだ先でいいか」「これぐらいで大丈夫だろう」と思ってしまっています。
これまでに続いてきた生活はこの先も続くと思ってしまうのかもしれません。
頭で危機とわかっていても、気持ちと身体は慣性に流されています。

前回記事で紹介しました修道中学校高等学校様のベーシックルーブリックにある「開拓者」「独立心」はそのあたりのことを本当にうまくついた独自の内容だと思います。

流されないで自分の意思を貫くというのは難しいことなんだ、とつくづく思います。
また、今回はそのあたりの人間の弱さも試されているのかもしれないですね。

2020年7月25日土曜日

進むべき方向をはっきりと見据えましょう

このままでは日本の子供たちの学力レベルが低下してしまうと言いながら、
なんとなく危機感が感じられない状況だと私は思うのです。

危機感があまり高くない原因を少し考えてみました。
いろいろあるのでしょうが、大きいのは

・目指すものがぼやっとしている
・がんばろうとはいわれるが、数値的に成長の成果が示されるのは、
具体的には定期テストとか模擬テストぐらいしかない

という部分ではないでしょうか。

そこで出てきたのが、『ルーブリック』です。
このブログでも何度も紹介させていただきました。

ルーブリックの特徴には
・目指すものをはっきりと認識できる
と同時に、
・現状の自分には改善すべき課題がまだまだあると意識づけできる
という部分があります。

日本の教育界では、ルーブリックの必要性が数年前より言われております。
いろいろな学校で試行されているのを拝見させていただきました。
教科における理解度や達成度を測るルーブリックが一般的には多いのではないかと思われます。

私どもヒューマンリンクでもルーブリック導入のお手伝いをさせていただいてきました。
私どもが最もおすすめするのは「望ましい価値観をもっているか」についての価値観ルーブリックです。

価値観は人間形成のベースであるという考えから「ベーシックルーブリック」とも呼んでいます。

ルーブリック策定をご一緒した学校のベーシックルーブリックはどれもすばらしい内容のものばかりですが、特に自信をもって紹介できますのが、広島県の修道中学校高等学校のベーシックルーブリックです。

(修道中学校高等学校の公式HPに公開中)

弊社 株式会社ヒューマン・リンク 

2020年7月18日土曜日

まだまだ注目校になれる生徒募集

今回は、高校を受験する側になって思ったことです。

私は、コンサルタントとして色々な学校に回らせてもらっていて思っていたのは、
・私学の生徒募集は考えられる手を尽くして佳境に入っている
・これから新しい手を施して生徒募集しても現状を変えていくのは難しいのではないか
ということでした。

説明会やオープンスクールのイベント、デザイン性の高い学校案内パンフレット、更新頻度の高いホームページ。

弊社が創業スタートした平成のはじめごろは、なかった取り組みばかり。
工夫と試行錯誤の結晶と言えるものが目白押しです。

なので、「A校はこのような取り組みがある。一方、Bはあのような取り組みがある。」というような特色が受験生側にある程度伝わっていると思っていました。

が、実際に受験する側になって思ったことは、
私立も公立も、「○○のような特色があって、高校時代にこのような体験や成長ができる。」のような内容はほとんど伝わっていない。
ということでした。

なので、学校選びをするといっても、決定打がないので、選びようがありません。
したがって、学力にあったところで選ぶ必要があるから選ぶ、というような状況でした。
これは自分だけでなくまわりをみわたしても大方このような感じだったのではないでしょうか。
(がんばりたい部活動がある生徒は別ですが)

今生徒に探究活動を求めることが多いようですが、

生徒にやらせるだけでなく、

学校も
●良い教育、良い学校、絶対に入りたいと言わせる学校づくり
に向けての探究活動に邁進する時期なのではないかと思いました。

2020年7月3日金曜日

竹をわったような生徒募集

生徒募集というのは、うまくいかなくなると、どんどんうまくいかなくなる傾向があります。
懸命に努力してやっているのに、あんまり成果が上がらないな、ということがよくあります。
それどころか、横ばいであったものが、2~3年単位でまた減少になってしまいます。

反対に、うまくいきだすと、そんなに特別なことしてないのに、受験生入学生が年々増えていくのです。この少子化の時代でも、関係ありません。

何がこれをわけているのでしょうか。

今日、思いましたのは、
・「HPや説明会やパンフレットなど生徒募集のあらゆる場面で、竹をわったようにわかりやすい表現をしている」
ことの重要性です。

わかりやすい表現ばかりの学校は、学校選択する側からしますと、その学校のことがイメージしやすいのです。
イメージしやすいということは自分(や自分の子供)がその学校で活躍する姿もイメージしやすいです。

反対に、まじめに説明したり、長い時間をかけて説明したり、というのは一見説明する側からすれば、ここをわかってほしいという思いの表れなので、良い面もあるのですが、学校選択する側からみますと、少し敷居が高いように感じるのかもしれません。

・努力している点はわかった
・勉強をがんばっている点はわかった
・成果があがっている点はわかった
・が、
・少し大変そう
・うちの子はやれるかな
という気持ちになりやすい側面があると思います。

私どもが支援している学校の中で生徒募集で成功している学校がどのような表現をしているかを調べてみました。

それらの学校の表現で出てくる言葉を拾いました。

・可能性
・挑戦
・楽しさ
・喜び
・夢
・希望
・○○大好き
・前に進む
・目標
・本気
・真っ向勝負

このようなHPやブログなどを拝見していると、なんだか元気になります。
難しい、説明が要る、少し重めの内容などは、まったくありません。

説明会などでどのように学校紹介をしておられるか、私には簡単に目に浮かびます。
「・本校はこれらのことを意識し、みんなで取り組んでます。
・私たちはまだまだできるのではないかと思っています。
・みなさんも本校に入学し、一緒に真っ向勝負しませんか。」

このような感じだと思います。
さあ、みなさんも、考えすぎないで、今すぐ真っ向勝負しましょう

2020年7月2日木曜日

組織を動かすのは「シンプル」なルール

今日思いましたのは、「決定したことは従う」ことの重要性です。
今このように厳しい状況になったときに、このルールを守るかどうかは、組織の行く末を左右するぐらいの重要事ではないでしょうか。

最近テレビによく出演しておられる元○○○知事、元○○市長の方の著書を読んで、あのなかなか動かない行政を動かしてこられた理由がよくわかりました。
パフォーマンス先行でられるようにテレビからは見えたりもしますが、著書を読みますとそのようなことはない、動かしてこられたのはこの方の実力だ、と思いました。

その著書で、「決定したことには従ってもらう。」ということは絶対に譲らなかった。意見が異なる重鎮の人とも最初にこの組織のルールは大前提であることを確認しあってから本音同士のぶつかり合いの議論を始めたとあります。
なかなかできないことですが、腹を決めてやってこられたのでしょう。

学校ではいかがでしょうか。

私共も研修会に多くの先生方に参加いただくのですが、「前向き」に参加される先生と「いやいや」参加される先生とに分かれるのです。

参加すると決定(承服)したから、全力で勉強する人 と
参加すると決定(承服)したのに、いやいや行動してやったふりをする人

冒頭のルールを適応しましたら、「いやいや」研修に参加するのは組織大前提のルールを違反していることになります。
そのような態度をとっていて物理的なお咎めがないならばそこで働く人にとっては「そのような態度をとっても許されるのだな。」ということになり、自分はそのような態度をとっていないのだから、「今の仕事振りでもだいぶましだよね」という風に、楽な方へ楽な方へと流れてしまいます。

このようなことは言われなくてもわかってる、と思われる方も多いかと思いますが、いざ本当に実践ができているのかと自分の行動を振り返ってみると、なかなかできていないかもしれないと思いました。

行政をも動かしたこのシンプルなルールは、今だからこそ見直されるべきものではないでしょうか。