2020年6月17日水曜日

「定期テスト撤廃」を鵜呑みにしない!!

定期テスト撤廃、といううたい文句の取り組みが注目されていますが、このままこのうたい文句を鵜呑みにしては危険かもしれません。

みなさん、中学や高校において、

「生徒の学力を伸ばすことを目的にした場合、
テストという取り組みは減らすべきでしょうか、
あるいは、もう少し増やすべきでしょうか。」

難しく考えるのではなく簡単に考えてみてほしいのです。

前回記事で生徒の授業外学習の時間と質があがらないという話をしました。
それとも関係します。

結論から申しますと、私はテストの機会は現状一般的には少ないと思います。
テストの機会をもう少し、あるいは、格段に増やすといいのではないでしょうか。
三学期制から二期制にしてそのままの学校もあります。
授業を増やすという狙いはあったと思いますが、テストの機会が減っています。
これはよくないと思うのです。

部活などのスポーツを考えるといいかもしれません。
年間5試合しかしないチームと年間20試合行うチームではどちらが強化されるでしょうか。
後者だとみなさん思われるでしょう。
試合をして自チームの課題を認識して次にいかす機会になっています。

模試をうけなければ今学校は年間5試合とか6試合しか、テストの機会がないということになります。
テストとテストの間があきすぎて間延びしているのではないでしょうか。

冒頭に紹介した「定期テスト撤廃といううたい文句」で注目された学校も、実はテストの機会はそれ以前より増加させているのです。
「撤廃」という言葉からテストを減らしていると受け取ってしまうのですが、それはよくありません。
テストの機会を増加させているのです。これがポイントなのです。

定期テストという名前を変え、各テストの主旨を定義しなおし、テストの機会を増やしているのです。

テストの主旨を定義しなおすことももちろん大きなポイントですが、今回はテストの頻度は現状で問題ないのかというシンプルな問いを立てたいと思いました。

学力を伸ばす方法はもうないのでは、という感想をお持ちの方も多いように感じる今日このごろですが、伸ばす方法は案外身近なところにあるのかもしれません。


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