2015年5月7日木曜日

ずっと残っている3つの言葉

また一人校長先生がご退任されました。
良い結果もそうでない結果もすべては自分に原因があるんだな、ということを気づかせていただいた先生でした。
つらいことも苦しいことも自分がつくりだしている、ということのようです。
校長先生のお話から私の中にずっと残っている言葉を3つに絞って以下に書いてみました。

①成果を出すことにこだわらず、元気をだそう
②やるべきことを暗い顔してやるのではなく、明るい顔してやるべきことをやってみる
③生徒はもう知っている

①は、本末転倒になってしまっている学校が多いことを指摘するものです。
進学実績やその他の教育成果は大事なので出すことは大切であるけれど、
それを目指すことで元気をなくしてしまっているのではないだろうか。
というものです。

②は、「やるべきこと」というのは義務を伴います。その義務を果たすときに「やらされ感」が
出てしまう傾向があります。その「やらされ感」を一掃して、突き抜けた明るさで「やるべきこと」
をやってしまおうよ、という提言です。
実際にこのことを意識するだけで気の乗らない仕事もあっという間にできてしまいます。

③は、生徒は大事なことを知っているのだから、「教える」というよりも、「大事な生活をすることを応援する」というかかわり方にシフトしようよ、という提言です。
実際にシフトした後の方が教員側も生徒と関わることがとても楽しくなったと聞いています。

今でさえ「探究」「生徒の主体性」など叫ばれ生徒の自主活動を促そうとする動きがありますが、当時は「指導」という側面がまだまだ強い時代でした。
そんななか、「生徒はもう(すでに)(大事なことを)知っている」と確信され、生徒を完全に信頼するというシステムを作り上げられたのです。

この校長先生の格言と実践は今後なお受け継がれ、一層光り輝いていくのだろうなと思います。