2013年11月29日金曜日

柔よく剛を制す


大阪では、
「学校選択制」と学力テスト成績などの「学校別の情報開示」
が断行されている。

この取り組みの背景には、
⚫学校選びの際の判断材料となり、
⚫学校自らが変わろうとすること
への期待がある。

首都圏では、
私立中学校への受験者数が減少傾向にある。
これまでは私立のステイタスが高かったけれど、
保護者など受験サイドはそれを見直す動きとなっている。

例えば、
⚫本当に子供を伸ばす学校はどこなのか。
⚫自分の子供にとって適切な学校はどこなのか。
⚫教育実践を高い水準で学校全体で実践できている学校はどこなのか。
⚫忙しい時代に優先的に大切なことを示して安心させてくれる学校はどこなのか。
など。

大阪のように行政から強制されようとも、強制されなくても
⚫ニーズ対応を積極的にしながら、
⚫大切なことも同時に行動で示していく

そんな気概をもった柔軟な学校が
今求められているのかもしれません。

といいながら、学校だけでなく人間も同じだと気づきました。

今日も明日も自分も気概をもって柔軟に進んでいこうと思います。






2013年11月27日水曜日

自習の時代

先日9時からのNHKのニュースで、
「授業改革」という特集がありました。
佐賀県武雄市の小学校での「反転授業」が取り上げられていました。

日本の学校の授業では通常先生が講義を展開して授業を行います。
家庭ではその復習や練習問題の学習をします。
この役割を逆転させようというのです。

タブレットなどで基礎的な説明をうけ家庭で事前学習をします。
学校では4人ぐらいのグループをつくりわからなかったことなどを
教えあったり、理解を深める話し合いをします。

従来型では理解を深めることが子供個人に任されていて、
これが学力差につながっていたという反省にこたえる
取り組みなのです。

つまり、
子供たちが自習をする、ということがテーマになっているのです。
でも現実は授業外勉強の時間は少ない子供たちが多いです。

私が訪問した学校は、教科書とは別の教材システムを生徒たちに
提供して、生徒たちがそれをやらないといけないシステムをつくって
やらせていました。
進度表を示す、成績にも反映させる、などです。

すごいのは、
卒業した高校3年生ができなかったレベルの問題を
「今の高校1年生はやすやすとできる」というのです。

⚫やはり教えてもらうだけでなく
⚫自分で考えて四苦八苦しながら
⚫問題にチャレンジしていくことが
学力アップにつながることを
改めて痛感させられました。

「自習を生徒が必然的にやってくる仕組み」を
なんとしても導入したい
と思いました。


2013年11月25日月曜日

交換日記


「やりたいこと 」と 「必要なこと 」
を両立させるために一日をどう過ごすのか。
社会人でもできている人とそうでない人に分かれる。

これを子供の間から習慣化させようという取り組みがある。

見開きで一週間の予定を見通すことができる手帳。

先日訪問した学校では、
⚫一週間に一回は必ず先生にその手帳を提出し、
⚫先生はコメントをつけてその日のうちにかえす。
のように取り組まれていました。

⚫計画をたてる
⚫振り返る
⚫共有する
ということが実現します。

時間の使い手になれれば、
「一生にわたってつかえるツール」
となるのはいうまでもありません。

実際、生徒は自分の勉強時間や生活スタイルを
自分で見直す機会に
なっているのではないかと思います。

他の学校でも、熱心な先生であれば
ご自身の担当クラスで取り組まれている
ケースもあると思います。

この学校のすごいのは、
⚫これを全校一斉に導入し、
⚫全担任の先生がやっておられる。
ということです。

このようにシンプルにできることでも
学校全体でお取り組みになっておられるのは
非常にまれなケースです。

手帳甲子園という大会で、
学校の、そして、個人の最優秀賞の両方を
受賞されたとのことです。




2013年11月22日金曜日

SSH認定受けずにサイエンス教育


グローバル人材、サイエンス思考力などの養成を
叫ぶ論調が今や全盛となっています。

文科省認定のスーパーサイエンスハイスクール。
IBバカロレアスクール。
このような認定を受けての教育充実をはかる学校多い。

認定受けると
⚫予算もらえる、
⚫認定校として認知度があがる、
⚫コース新設もスムーズにいく、
⚫学校間の研究を共有できる。
このように、メリットがたくさんあるのです。

しかし、先日訪問した学校。

あえてこの認定を受けずに独自にサイエンス教育プログラムをつくってしまった。
というお話をお聞きしました。

理科の実験室、コストの高い機材、研究を専門とする人材。
可能な限り投資をされたとのことです。

しかも、すごいのはその注目度です。

生徒の研究報告会(説明会)などのイベントは、
入場制限を設けないといけないくらいの
希望者があるということです。

認定受けずとも必要な実践はできるという
私学の誇り、そして、使命の最大限の実践を感じます。

このほうが学校が考えたことの実践の自由度が高まり、
より効果の高い成果が得られると考えておられるのです。

大変なエネルギーのいる変革を
楽しく実践しておられる学校に
また出会えました。


2013年11月21日木曜日

本人も予期せぬ変身

サッカー日本代表が、ここ2試合良いパフォーマンスを発揮しています。
その要因の一つとして新しい選手起用が言われています。

見える部分の変化としてはまさしくその通りですね。
では、見えない部分の変化としてはどうなんでしょうか。

私は、監督の心境の大きな変化があったと感じます。
「自分が育てた選手をとりわけ信頼する」という気持ちから
「どの選手をも信頼する」という気持ちに変わったのではないか、
と思うのです。

そして、「選手を生かすのに自分ができることは何か」
を監督が考えるようになったと思うのです。

自分が主体になるのではなく
選手の能力やおおいなる運命に重きをおく心境、
スタンスになられたのではないでしょうか。

組織やチームのマネージャーとしてたいへん意義深い事象と思い、
ここにアップさせていただきました。

学校でも会社でも小さなとらわれを自ら解放し、
大いなるものに重きをおく組織が増えてきたように
思います。

私も今から心境をバージョンアップしようと思います。

2013年11月20日水曜日

出席簿をipadで

最近、教育ICTを活用した取り組みが色々なところで検討されています。

先日も以前よりよくしていただいている先生から
「出席簿をipadで行いたいけれど、何かいいシステムはないだろうか。」
というご相談をいただきました。

タイムリーに記録したものがそのまま成績表などのデータにつながると
先生方の煩雑さも軽減されます。

より良い教育を阻んでいる隠れた要因であろうと私は考えます。
あまり報道などでは取り上げられないですが。。。

さて、この「出席簿をipadで」という先生からの宿題ですが、
実はこれはいいシステムがあるんですね。

実際に導入した学校の先生から、
この会社さんは高い評価をもらってられます。

ご関心がありましたらご一報ください。

2013年11月14日木曜日

自分(あなた)はもう知っている

家庭学習を最近の生徒はしなくなったといわれます。
たしかにいろいろな学校で調査をしましても授業外勉強時間の少なさに驚くような数値がでることが多いように思います。
その原因としてあげられる一つが 携帯 です。
たしかに携帯をしている時間は長いようです。
これは子供の問題だけでなく大人でも当てはまります。
大人もついつい明確な目的もなく触っていることあります。

でも、本当に携帯をやりたくてやっているのでしょうか。

本来は違いますよね。本当は
⚫身体を動かしたい。
⚫趣味に没頭したい。
⚫人とおしゃべりしたい。
はあるだろうし、

人によっては
⚫家族サービスがしたい。
⚫社会に役立ちたい。
などもあるだろうと思います。

このことを体現させている教育機関が実際にあるのです。
そこから学んだことは、
⚫目的は何か。
⚫目的達成のルールは何か。
を本人が明確に認識すれば、勉強であろうが、なんであろうが、
楽しさが見つかり邁進するのだろうということです。

学年の最後の方の成績の生徒さんが90分間続けて勉強することを繰り返すのだそうです。

「自分(あなた)はもう知っている」

のではないでしょうか。

流されないでいこうと思うこの頃でした。