2018年11月28日水曜日

中学選び、高校選びの基準

中学受験、高校受験を控えておられるみなさん、受験校を選ぼうとする際、
何を大事な基準にして選んでおられるでしょうか。

・進学実績の内容
・今通っている塾の先生のお話し
・実際に通っておられる方のお話し
・新しい大学入試への対応状況(英語・ICTなど)

塾の先生のお話しや実際に通っておられる方のお話しなどはもちろんとても
有力な情報です。

ただ、実際のお話しをお聞きできないケースも多いのではないでしょうか。

一般的には、進学状況や新しい大学入試への対応状況などについて、各学校
からの説明を聞いて、それをもとにして判断しているケースが多いです。

もちろん、このように判断することもたいへん意味のあることだと思います。

が、いろいろな学校に訪問している側から一つ提案したいのは、

●(説明会や個別訪問などで)学校のことを紹介してくれる先生の表情
●内容に気持ちがこもっているか

を注意してみる。
というものです。

学校訪問していて感じるのは、
・主体的ではなく迫られてICTを導入しています
・主体的ではなく迫られて英語四技能への切り替えを推進しています
という学校が案外多いという点です。

先生が子供のためにやってあげたいという本気から生まれた実践でないもの
が今学校にはあふれています。

だから、紹介してくれる先生の姿から、
「これをやっていて私たち教員が本当に楽しんでいます。」
という雰囲気が伝わってくる学校を探し選んでいくというスタンスを私からは提案したいと思います。

本当にいい学校づくりを目指してくれる学校が増えることを祈願して

2018年11月27日火曜日

自分の身体に恩返しする

昨日の記事で、平幕力士優勝のことを書きましたが、これに関連してもう一つ書いておきたくなりましたので、今日はそのことを残しておきたいと思います。

この力士さんの子供時代には、
●ジュース類やスナック菓子は一切口にされなかった。
●そして、中学のときにカップ麺を食べる機会があったときに、発砲スチロールの味がして、吐き出した。
というエピソード。

・現代において、ジュースやスナック菓子はほとんどの人がなんとなく口にしてしまっている
・そして、カップ麺をおいしく食べてしまう体質になっている
と思います。

猛暑で熱ければ、ジュースは飲みますし、スナック菓子はだいたいどのお家にもおいてあると思います。

これらを口にせず、理に適ったものだけを口にして、トレーニングすれば、このように強い力士にもなれるということが今回身をもって示されたわけです。

反対に、ついつい口にしてしまっているのが現代の人々であるとすれば、この点はもっともっと強く見直されるべき点なのではないでしょうか。
力士を強くするには、という狭いテーマではなく、もっと広く適応するべき内容ではないかと私は思ったのです。

教育の世界では、大学入試の在り方や学力向上がテーマに挙げられることが大半ですが、
まずは本当の心身づくりをすることの方が重要度も緊急度も高いのかもしれません。

そのように改めて感じた優勝でした。
自分も自分の身体に恩返しをしていこうと思います。

2018年11月26日月曜日

子供の体格を大きく強くするには

平幕力士が大相撲九州場所で優勝されました。
22歳という若さで、平幕力士、という点で注目されています。
大型力士が増えて、体格的に少し小さいとそれだけ不利であると言われている中の優勝ですごいことだと思いました。
まだ若いので、日本人力士として今後期待してしまいます。

そして、私がもう一つ注目したのが、小学生時代の体重の増え方でした。
小3で30キロだったが、年20キロ増の計画を実行し小6で90キロに到達したというもの。
力士になろうという人は、「小6で90キロ」というのは驚くことではないのだろうと想像するのです。
が、小3で30キロというのは平均体重であり普通の子供です。
平均的な子供がたった3年間でこれだけの体格になることはやはり驚きです。

「稽古後30分以内に食事」「たんぱく質を中心に母親のこだわり手料理」
というのもポイントのようです。

成長期に筋肉や骨格を成長させるような食事をするとこのようになるという強力な事例ではないでしょうか。
スポーツをさせていて子供の体格をとお考えのご家庭は参考にしてみてください。

2018年11月22日木曜日

静岡県私学教育振興会様主催のリーダー研修会

およそ1週間前、静岡県私学教育振興会様主催の研修会の講師を弊社代表が担当させていただきました。
タイトルは、
リーダー研修会 リーダー教員に求められる「役割」と「資質」とは何か
です。

静岡県内の私立中学高等学校の先生方およそ30名様のご参加がございました。
日本の教育を一段高いステージに引き上げるべく
たいへん厳しいご指摘もさせていただきました。

にもかかわらず、
みなさま真剣にご受講いただき、
最後のアンケートでも
「リーダー教員としての役割・責任がとても参考になった。」
「自校で実践可能な内容だった・実践したいと感じた。」
「ヒューマン・リンク稲葉社長の講演が良かった。参考になった。」
などの熱いご感想をいただきました。
後ろ向きなご意見はなく、受講いただいた先生皆様から前向きなご意見をいただきました。

社会は今後難局を迎えるという声もありますが、先生方の熱いご姿勢を目の当たりにして、その現状を切り開いていくのは教育界なのかもしれないと改めて感じました。

学校改革の進め方を学ぶ研修会の
中堅教員研修会オープン講座2019【名古屋・博多・岡山・東京・福島】(PDF)

2018年11月21日水曜日

不足を感じ取るスタンス

訪問のご要請がなかったことや近年たいへんご多用でられたことから、
ここ2年ほど訪問していない学校のホームページを拝見する機会がありました。

この学校はその県内では改革を積極的に進めてこられていて、
学校の伸びや勢いという点では注目される存在です。

ここのところお伺いしていなかったので、この学校の近況を自分の励みにしようと思い、
進学実績のページを開きました。

なんと驚くことに、国公立への合格実績が1年で30以上低下いるではありませんか。
それ以外の合格実績もあまりぱっとしない印象を受けました。
生徒募集は好調をキープしておられましたので、生徒募集の影響は少ないかと思われます。

ということは、純粋に学校に入ってからの伸びが小さくなっている可能性がある
ということになります。

でも実はこのような事象は近年全国的に目立つようになりました。
輝いていた学校が少しかげりをみせ始めているようです。

手綱を締めているつもりなのに、無意識のうちに緩んでいる。
このようなことは常に起こりがちです。

緩んでいる可能性を積極的にみつける、そのスタンスが今求められているのかもしれません。

よければセミナーもご参考ください。

【11/30広島】新学力時代における生徒募集革新セミナー(PDF)
【12/11東京】新学力時代における生徒募集革新セミナー(PDF)

2018年11月14日水曜日

やることはやったよ、という感覚になってしまう

今年一番の冷え込みのところが多くなっていると報道がありました。
日に日に冬の足音が大きくなっているように感じます。
私は魚釣りに出かけますので、季節の変化を肌で感じます。
夏は半袖で夜でも釣ることができますが、この時期の夜釣りでは厚手の上着が要ります。
釣れる魚も変わってきます。
夏はクロダイ、秋はサヨリ。
季節は本当にいいですね。

一方、仕事ではアンケート調査や研修などでいろいろな地方の学校(中学高校)にうかがいます。
最近感じるのは、大学入試が変わることによる新しい取り組みの導入のお話しをお聞きすることが多いことです。
・タブレットやコンピュータを全生徒に持たせる
・電子黒板やプロジェクターやスクリーンやWiFiを設備する
・ネイティブ教員の採用を増員する
・オンライン英会話を導入する
・グローバル関係の新しいコースを立ち上げる
・アクティブラーニング型の授業を積極的に実践する
などです。

英語は四技能(読む・聞く・話す・書く)を重視した入試に対応するために、上記のような実践を積極的に行う学校とそうでない学校に分かれます。
まずは積極的に取り入れるかどうかがポイントになります。
すなわち、取り入れていない学校よりも、積極的に取り入れている学校の方がニーズ対応力があると言えます。

そして、積極的に取り入れている学校の中でも、さらに二つに分かれると思います。

それは、この取り組みを成果につなげる体質がその学校にあるかどうか、ではないでしょうか。
わかりやすく説明します。
例えば、進学実績をあげるため授業時間を増やす学校が急増した時期がありました。
授業時間を増やした学校がすべて良い成果を上げたのでしょうか。

ご承知のように、そうではありませんでした。

なぜ、そのような差が出るのでしょうか。

それは以下の理由によるところが多いと思います。
成果が出ているかどうかについて、学校の責任と思っているどうか、これは学校により大きな差があります。

すなわち、学校は、「きちんとニーズに対応した授業や進路指導を行いましたよ。最終的な進路結果はあなたたち生徒の責任だよ。」というスタンスを無意識のうちにとってしまいやすい風土があります。

学校に悪気はありません。学校は本当に真面目にきちんとニーズ対応して実践しているのです。忙しさなどのためについつい上記のようなスタンスになってしまうだけなのです。

学校選択をする際は、そのあたりことを念頭に、説明会や個別面談にのぞまれるといいかもしれませんね。