2012年8月31日金曜日

【情報】 教科学習に求められていること 東京大学のHPから

今回は、教科学習に関する情報をお知らせいたします。

東京大学のHPの東京大学入学案内のページに

「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」

http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/e01_01_18_j.html

というページがあります。

国語・地歴公民・数学・理科・外国語のそれぞれについて、

「高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと」

が紹介されています。

これを読んでいて改めて思いましたのは、

どの教科にもその教科の「論理」があるんだ、ということでした。

上記5教科の各説明にこの「論理」という言葉が使われています。

教科は違えど、求められていることには、共通するものがあるようです。

弊社では
論理エンジン(すべての教科学習の根幹) http://www.ronri.jp/

学研マイガク(英語・数学・国語の3教科) http://www.humanlink.info/mygakseikyu.pdf
という2つの教材を推奨しています。

いずれもそれぞれの教科の「論理」力を能率的に獲得しようという教材です。

ご関心ある方はヒューマンリンクまでお問い合わせください。

2012年8月28日火曜日

学校の雰囲気を一気に変える方法 「できる」「できない」は関係ない?

会議や打ち合わせをするとき、通常は何かを決めるために行います。
学校の学年会でしたら、学校行事を進めるときの仕事の進め方や各仕事の分担やその時期などです。
会議は知らず知らずのうちに、必ずできることを決めていくという形になっていると思います。

これはごく当たり前のことで、必要なことですが、このことをずっと繰り返しているとモチベーションが上がらない場合があるのです。
「必ずやらないといけないこと」なので、「できなかったらどうしよう」などのマイナスの思考につながりやすいからだと思われます。

先日ある学校の夏休みの教員研修にて、全教職員が参加された研修会を担当させていただきました。
「こんなクラスが最高!!」というテーマで5・6人のグループで先生方に話し合っていただきました。
各グループでまとめていただいた内容は以下の通りです。


●それぞれがナンバー1、オンリー1をめざすクラス、卒業後集まれるクラス
●帰属意識が持てるクラス(担任の思いが伝わる・居場所がありリラックスできる・リーダーシップのある生徒がいる・適度な緊張感がある)
●声を掛け合えるクラス、行事で一つになれるクラス
●男女の仲が良いクラス(男女比2:1)、生徒に任せられるクラス、保護者との連携が上手く取れているクラス、最低学力を有している生徒群、担任を持ちたいという先生が持つクラス
●個性豊かでそれぞれが活発に行動し、あとで生徒が「良かった」と思えるクラス
●生徒がキラキラしているクラス(それによって教員もキラキラする)
●枠にとらわれず、大人の発想を超えるクラス

いかがでしょうか。
私はすごくいい話し合いがなされたなあ、と思います。
この学校の先生からも
「いい話し合いができて、みんなが積極的になれて、本当に良かったです。ありがとうございました。」
とご感想をいただきました。


どうしてこのような話し合いになるのでしょうか。
それは「やらなければならない」などを前提としていないからではないでしょうか。
すなわち「できる」「できない」を各人の思考から完全に排除して話し合うと、思考したり話し合ったりすること自体が本当に楽しくて充実します。
さらには、参加メンバー間の関係性が「必要なこと」を「楽しく目指す」という関係に生まれ変わります。
「目標を決める会議をします」としてはじめられた会議ではなく、「前提を排除した話し合い」をした方が本物の(本気の)目標が生まれやすいことを示唆しています。
この学校様でも「こんなクラスが最高!!」というテーマで話し合いましょうということでスタートしましたが、話し合った後は「こういう学校づくりをしたい!!」に変わっていったのです。

極論しますと、改革の重要ポイントは、「どういう実績をこれまで出したか」ではなく、「今自分たちは何を目指して、どういう関係性にあるか」ではないかと思うのです。

だから、改革は実績が出るまで成否がわからないと言われることが通常ですが、われわれヒューマンリンクは違うと考えています。

改革の成否は、今この瞬間にメンバーが気付きをもったか、にあると思います。

さらには、構成メンバーが何を目指しているかを他の構成メンバーが共有しているかにあるのではないでしょうか。

せっかく研修をやるのであれば実のある研修をし、一気に学校を変えていきましょう!!


2012年8月24日金曜日

実り(革新)の秋 日常から離れて日常を見直す

ロンドンオリンピックでは選手の活躍とメッセージから感動的な毎日を送りました。
私としては、個人競技の団体戦での成果が特に印象に残りました。
競泳のメドレー、サッカーの男女、フェンシング、卓球など。
やはりチームとなったときに、あるいは、仲間のために、となったときに想像を超えたことを成し遂げるのではないでしょうか。
教育や組織づくりにおいても、これからのキーワードはやはりチームなのではないでしょうか。

が、オリンピックが終わると同時に、話題は領土問題に変わってきました。

お盆で帰ってこられた死者の霊は今の日本をそして世界をどのようにみておられたのでしょうか。
亡くなられた方の死を無駄にしてはいけないとつくづく思う今日このごろです。

弊社もがんばって毎日を送りたいと思います。

直近のイベントでは、
9月 授業アンケートで授業改善を実現するセミナー
http://www.humanlink.info/1209jugyouseminar.pdf


9月 私学経営マスター講座 管理職がおすべき生徒募集のツボ
http://www.humanlink.info/1209keieimasterboshu.pdf

などあります。

ぜひご参加ご検討ください。
京都では、夏の終わりとされる五山の送り火が終了して1週間が経ちましたが、まだまだ暑い日が続いております。
皆様もご無理なさらないようお体ご自愛くださいませ。

2012年8月10日金曜日

2012夏期教員研修 今をじっくり味わいながら将来に備える


お盆の時期になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
ご実家に帰省される方も多いかと思います。無理をせずじっくりと今年の夏を味わいたいものです。お気をつけてお過ごしください。

さて、この8月はご依頼いただいた学校様内で実施する研修会が目白押しです。

担任講座、授業アンケート結果分析報告(研修)会、中堅講座、課長研修、生徒指導研修会など、九州から東北まで様々な私立学校様よりご要請をいただいております。学校により優先課題は異なります。その課題ごとにテーマを設定して研修を行うことは大切です。長年の組織の風土なのでしょうか、同じ学校の人が研修という形で講師を務めて教育的なノウハウやスキルを後輩教員に伝えていくことに抵抗を感じておられる学校はまだまだ数多いと感じます。教員はみな立場が同じという古くから学校に根付いてきた考え方からきているのです。また、教員自身の問題や課題を掘り下げるような弊社が企画する研修については、求められる学校とそうでない学校とにはっきりとわかれる傾向にあるように感じます。また、管理職が求めてもその学校の管理職以外の教員は求めていないというケースも数多くあります。これが現実だと思うのです。

そのような中でも今回のようにご要請いただく学校があります。抵抗があっても揺るがない筋の通った学校であり、間違いなく抜きんでた学校です。今はまだ大きな成果を獲得されていなくても、将来必ずや社会をリードする成果と実践を展開される学校だと思うのです。

その中でも、過日ある学校で行いました「担任講座」にご参加の先生からのアウトプットをご紹介いたします。
○今後予想される問題について、(教員間で)共通認識を持つことができました。
○生徒に対して粘り強くしつこく教えていくことが大切だと思います。
○自分が経験を重ねる中で忘れてしまっていたことや自分の考え方のクセが他の先生方と話す中から気づくことができた。
○教員が「こういう生徒になってほしい」というビジョンを持つことが大事だと気づいた。ただ思うだけでなく「こういう生徒になってほしいんだ」という気持ちを伝えることが大事。また、どういうクラスにしたいのか生徒と話し合う。

このような感想を残されました。
上記以外にもたくさんのご感想をいただいております。

物事の問題を考えるとき、
●自分以外の問題点に注目してしまう
●自分で、一人で、解決しようとしてしまう
ということはよくあることです。
ほぼ無意識のうちに上記のようになってしまっているのです。
私(筆者)も実はそうなのですが。。。

しかし、今回ご参加の先生方からは
●先生ご自身の課題に着目されている
●教員が共同で生徒にあたろうとされている
このようなご感想を数多くいただきました。

明確にされた意図で、実現したいテーマで、時間や参加者などを設計すれば、本当に良い研修会になるということを学びました。

ご要請いただきました管理職の先生、それから、ご参加された先生方に改めて御礼を申し上げます。

教員研修をお考えの方は、ヒューマンリンクまで一度ご相談ください。 

  

2012年8月3日金曜日

中学受験・高校受験をお考えの皆様へ 学校選びのポイント③

先日、首都圏の学校に訪問しました。生徒募集の話をお聞きしました。

今年は公立高校の定員を増やすことが決まったとのこと。
今はどの都道府県も公私の学校を問わず生徒募集に真剣です。
通常は子供の数が少なくなると公私の学校ともに定員を減らそうとなります。
が、この都道府県では公立の定員を増やすというのですから、反対のことになっているようです。 公立高校の定員を増やすことの理由として言われているのは、経済不況だから授業料無償の公立高校の枠を増やすのが世の中のためになるというのです。

一見良さそうに思いますが本当にそうなのでしょうか。

生徒をあまり伸ばしていない公立が無償という理由で選ばれることがおこっています。
反対に、努力して生徒を伸ばしている私立が正当に評価されないことがあります。
このようなことが続きますと、良い教育をしようという気持ちが教員に芽生えにくく、教育界全体が活性化しないのではないでしょうか。

このことを証明することがすでにあります。

数年前、大阪は行政が経済負担することで私立も無償となる範囲が大きく広がりました。その年度に「生徒を伸ばしている私立」は入学生徒が大きく増えました。

このように考えると経済的に同じ条件にすることが良い教育をすることにつながっていくと考えられます。
今はどの学校も生徒募集に熱心です。
だから、生徒にきてもらうことを考えると、「どのような取り組みをすれば子供たちは可能性を広げることができるか?」などを考えることを促す仕組みといえそうです。

しかし、現状では残念ながらそのようになっていません。

受験生を持つご家庭の皆様は考えなくてはいけません。
無償だからといって安易に学校を決めないことです。
お子様のことを真剣に考えて伸ばしてくれる学校はどこなのかを見極めなくてはいけません。
公立私立を問わずまっさらの目で良い学校を見極めましょう。

お子様の将来を見据えて可能性を本当に伸ばしてくれる学校なのかを見極めてください。

●生徒が伸びているというデータが示されているか。
●伸びている理由となる学校としての取り組みが存在しているか。
そして最も大切なこと、
●その学校の先生方の表情がいきいきと充実しているか。

授業料が無料ということに注目するのではなく、本当に良い学校選びをしましょう。

そうすることで、教育に、社会に、貢献しましょう。

わかっている我々から、できることから、はじめてまいりましょう。