2012年8月3日金曜日

中学受験・高校受験をお考えの皆様へ 学校選びのポイント③

先日、首都圏の学校に訪問しました。生徒募集の話をお聞きしました。

今年は公立高校の定員を増やすことが決まったとのこと。
今はどの都道府県も公私の学校を問わず生徒募集に真剣です。
通常は子供の数が少なくなると公私の学校ともに定員を減らそうとなります。
が、この都道府県では公立の定員を増やすというのですから、反対のことになっているようです。 公立高校の定員を増やすことの理由として言われているのは、経済不況だから授業料無償の公立高校の枠を増やすのが世の中のためになるというのです。

一見良さそうに思いますが本当にそうなのでしょうか。

生徒をあまり伸ばしていない公立が無償という理由で選ばれることがおこっています。
反対に、努力して生徒を伸ばしている私立が正当に評価されないことがあります。
このようなことが続きますと、良い教育をしようという気持ちが教員に芽生えにくく、教育界全体が活性化しないのではないでしょうか。

このことを証明することがすでにあります。

数年前、大阪は行政が経済負担することで私立も無償となる範囲が大きく広がりました。その年度に「生徒を伸ばしている私立」は入学生徒が大きく増えました。

このように考えると経済的に同じ条件にすることが良い教育をすることにつながっていくと考えられます。
今はどの学校も生徒募集に熱心です。
だから、生徒にきてもらうことを考えると、「どのような取り組みをすれば子供たちは可能性を広げることができるか?」などを考えることを促す仕組みといえそうです。

しかし、現状では残念ながらそのようになっていません。

受験生を持つご家庭の皆様は考えなくてはいけません。
無償だからといって安易に学校を決めないことです。
お子様のことを真剣に考えて伸ばしてくれる学校はどこなのかを見極めなくてはいけません。
公立私立を問わずまっさらの目で良い学校を見極めましょう。

お子様の将来を見据えて可能性を本当に伸ばしてくれる学校なのかを見極めてください。

●生徒が伸びているというデータが示されているか。
●伸びている理由となる学校としての取り組みが存在しているか。
そして最も大切なこと、
●その学校の先生方の表情がいきいきと充実しているか。

授業料が無料ということに注目するのではなく、本当に良い学校選びをしましょう。

そうすることで、教育に、社会に、貢献しましょう。

わかっている我々から、できることから、はじめてまいりましょう。

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