以前にこの本を読みました。
この本に書いてある真意を理解して、同じことを他の学校でも実践するといいのにな、と思っていました。
学校が抱える現状を良くするヒントが数多くあるからです。
そう思っていましたら、このような報道を見ました。
これはおそらく工藤先生の実践を参考にされたのだろうなと思わせる内容でした。
学校全体の生徒の学習への意欲、を取り戻すのに有効な取り組みではないでしょうか。
以前にこの本を読みました。
この本に書いてある真意を理解して、同じことを他の学校でも実践するといいのにな、と思っていました。
学校が抱える現状を良くするヒントが数多くあるからです。
そう思っていましたら、このような報道を見ました。
これはおそらく工藤先生の実践を参考にされたのだろうなと思わせる内容でした。
学校全体の生徒の学習への意欲、を取り戻すのに有効な取り組みではないでしょうか。
今度、中学高等学校の先生向けの『スクールポリシーを策定する際のポイント』をテーマとしたセミナーを開催します。
このセミナーの案内を作成しながら思ったのは、
●生徒に本当にやってあげたいことをやれていない学校は、スクールポリシーを策定するのに、苦労される(あるいは、違和感を感じられる)のではないだろうか
ということです。
日頃から教育実践と教育成果の納得度が十分でない学校が、スクールポリシーを策定したとしても、それがとってつけたような感じにどうしても学校側の気持ちがなってしまうのではないかと心配します。
スクールポリシーなどは、本来はどの学校でもすでに表現(明文化)されていてしかるべきもののはずです。本校はこのような力をつけるのだという学校としての信念があれば、学校を設立してもう何年も経過している学校ならばそれが内側から滲み出てくるはず、と考えられます。なので、本校はこのような方針・施策で教育を行い、この領域においては他校よりも抜きんでた成果が出ています、この成果数字をみてください、と言っているはずです。が、実際はどのような状況でしょうか。
この今の現実をみて、このままではいけないと、文科省がスクールポリシーの高等学校における策定の義務化を打ち出したのです。
スクール・ポリシーの策定及び運用に係る方向性について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20201021-mxt_koukou01-000010619_03.pdf
ただ、本来は滲み出てきたものを学校自らの意思で明文化されていてしかるべきものです。
なので、スクールポリシーを策定するにあたってたいへん重要なのが、
義務化されたから重い腰をあげるのではなく、チャンス到来ととらえて真に生まれ変わるんだ、という姿勢でのぞむこと
とおもわれます。
そして、この姿勢になるには本校の教員がその気にならないといけません。
さらに、その気になってもらうには「生徒に本当にやってあげたいことは何か」について教員間で何度も話し合いが必要かもしれません。
●『本校が本当にやってあげたいことは何か?』を突き詰める
これが学校としての今後を決めるすべてのカギになるような気がします。
是非、セミナーなどで共に突き詰めていきましょう!!
先日の日曜日に、魚釣りに行きました。
クロダイを2枚釣ったのですが、おじさんに「釣れた?」と話しかけられ、「でかいのきたよ!」と応えている自分がすごくうれしそうなのに自分で驚きました。心の底からの笑顔になっているな、と自分で思ったのです。
笑顔をこころがけて生活しようなど言われますが、そのような感じではなく、本当に自然に体から湧き出るような笑顔だったので、自分で「あっ」と思ったのでした。
普段はなかなかそのような笑顔がでないので、これではいけないなと自戒しました。
これからの時代は本当の笑顔が湧き出る生活をしないといけないのかもしれないと思ったのです。
そうなるにはやはり、食事・運動ではないでしょうか。
良く言われるのは、前向きな意識を持とう、というような内容ではないでしょうか。
もちろんこれは大切なことであろうと思います。
ただ、前向きな意識を心がけても、身体が万全でなければ、本当の笑顔は出ないのではないかと思うのです。
身体が喜ぶ食事そして運動。
これが基本なのではないでしょうか。
基本があるからこそ、気持ちの良い魚釣りでのやりとりで、笑顔が出たのだと思いました。
今の感染症予防という観点でも、意味があるような気がします。
昨年のコロナが落ち着いていた季節に、ある先生とお食事をしたときの話です。
私学の合同説明会のようなイベント会場で、その先生が別の学校(B校とします)の先生をみて思ったそうです。
「うちの学校はすごいんだから、本校に関心があるのは当然だよね。」という無言の圧がすごかったそうです。
順番を決める際や学校間で協力する際に、自分たちが優先されるようにまわりの意向を聞かずに進めて行かれた、ということでした。
もちろん、保護者や受験生にはそのような高圧的な態度はとられなかったようですが、学校同士のやりとりのときにそのような印象だったようです。
圧がすごすぎてあまりよい印象ではなかったそうです。
私もその話を聞いて、確かにそのB校はまったく知らない学校ではなかったので、そのような雰囲気があるというのは確かにそうかもしれないと思ったのでした。
が、後で私はその話でそのB校の印象を決めてしまうのは違うなと思ったのです。
その学校は進学実績をすごく伸ばしているのです。
話を聞いたときはあまり強引なことはしてはいけないと私は思っていたのですが、後で思ったのは、そのようなマイナスの側面ばかりではないかもしれない、ということでした。
それはその強引ともとれる生徒募集の姿勢は、その学校やその学校の先生の本気度の表れではないか。
生徒を伸ばすことに手段を尽くしている学校が近年少なすぎると思うのです。
(近年は特に忙しさが増しているので、手を抜いている学校はありません。むしろ多忙感は近年増している学校が大半でしょう。が、偏差値など学力に関するデータがそれほど上がっていなくても、大問題として、「このままでは本当にまずい。」というような危機感をもって対処している(学力があまり向上していないという問題が解消されるまで改善を継続する)学校はあまり見かけないかもしれない、という意味です。あるいは、改善の意識はあるけれども、その問題解決は次年度以降に繰り越しで、永遠のテーマになってしまっている感がある、という意味です。)
そのB校は
「本気で生徒を伸ばそうとしているのは本校以外にあまりない。」
という説明を学校説明会などで熱弁されているらしいというお話しを聞いたこともあります。
確かに今の多くの中高の現状を鑑みれば、そのB校の主張は嘘ではありません。
むしろ、真実を言い得たものかもしれません。
なので、目立つ学校のことは批判しがちになってしまいますが、批判の気持ちを持ちそうになったら、何がその学校を際立たせているのか、そこから学ぶことはないだろうか、立ち止まって考えてみるのも大事なのかなと思った次第です。
気配りができ、かつ、実績を大きく伸ばす、学校づくり
これを目指したいものです。