2018年2月28日水曜日

コンピテンシー分析で人財の元を引き継いでいく

来年度の人事について報告を受けることが多くなりました。
2月も今日で最終日。
もうそのような時期になったのか、月日の経過が早いな、と改めて感じるこの頃です。

教頭に昇進する先生、校長に昇進する先生、学校を移られる先生。
いろいろです。

その中でも
校長に昇進される先生は、

・それまで先生がそれぞれの力を発揮するだけで組織としては未成熟だったけれど、それをまとめてその学校での歴代一の進学実績を残されました。
【進路実績の向上】

また、
募集では、
・受験生を前年比で〇倍を達成される
・偏差値を数年で5~10ポイント上昇を達成される
など驚くような成果を上げられました。
【生徒募集のランクアップ】

そして、
・管理職からも教員からも
・最終的に煙たがられるのではなく信頼されておられました
・だから、その方向に向かって組織が走っていました
【組織の活性化】

これら3つはすべて今の私学の大きな課題です。
どの私学でもこれら3つは日常的なテーマです。
これらを解決する成果を圧倒的数字で残してこられた方です。

新しく移られる学校でも大きな成果を出されることまちがいありません。
今から大いに期待していますし、楽しみでもあります。

ただ少し心配なのは、残される学校の方です。
この移られる先生は、従前から後継者育成を意識してこられましたが、時間的なことなどを考えると十分ではない部分があるとわたしは思うのです。

「見えないところでの決断だったり、後押しだったり、明るく推進することだったり」が
大きくものを言っていたと私は感じています。

大きな決断を案外簡単にできるかのようにされるところがあり、その部分が今の学校の発展に大きく寄与したのは間違いありません。

大事なのは、このような大きな実績を残される先生のコンピテンシー(行動特性)を周りの先生がどの程度評価し、どの程度受け継いでいるか、ということではないでしょうか。

残された学校も懐の深さを感じる学校です。
どのように変わっていくか、こちらも楽しみです。

ホームページに以下の内容を掲載しました
授業アンケートを見直すポイント③フォーカスの視点
http://www.humanlink.info/180223gakuju.pdf
授業改善を検討されている方はご覧ください。

2018年2月27日火曜日

知らない間にブレている?

よい基軸で学校の長所を打出しておられた時期があったのに、
現在はその基軸の内容は広報されないということはないでしょうか。

例えば、入学時よりも卒業時に伸びる生徒が多い。
という基軸があります。

おろらく学校選択をする際には普遍的価値基準であろうと思われます。
が、近年、この基軸でのデータを示すなどの広報されている学校はほとんど見かけません。

もったいないな、と思います。

・学内がこの価値観を共有しなくなった。
・新大学入試などいろいろなことに気を取られている。
などの理由があるでしょうか。

募集も進学も伸びている学校の先生に先日お会いしました。
「進学実績を伸ばすことに懸命に取り組んでいます」と笑顔でした。

やはりかという思いを持ちました。

2018年2月21日水曜日

菌(ニーズ)を避けるのではなく菌(ニーズ)を飲み込む。そうすれば免疫(魅力)となる。

今日は、
ニーズ(わかりやすい授業をしてほしい、おもしろい学校生活を送らせてほしい、希望する大学に進学させてほしいなど)に対応するという考えや行為は、本当にあまり価値が高くないのか?
ということを考えていました。

「ニーズは学校が考える理想とはかけ離れている」ことが現実には起こると思います。

自分たちはもっと高いレベルで教育の理想を思い実践しているのだからと、ニーズ対応への注力がおろそかになってしまいます。

でもここが正念場だと思うのです。

学校が理想とする教育理念 > 受験生や保護者や社会の学校への期待(ニーズ)
ではなく、

ニーズを完全に飲み込んだ(対応した)教育理念を持って、邁進することがポイントではないかなと思われます。

生徒や保護者が言葉には発しない本当のニーズは何か?
を高い感度で受信する。

この部分をはずさず、かじとりしたいものですね。

(私立学校の皆様へ)
2月特別企画のセミナーご案内 東京は終了しました。広島は最終受付中。
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 ↓弊社HPも随時更新中!!↓

2018年2月20日火曜日

呼吸というアイデア

昨日は東京で
生徒募集アピールポイント刷新・新学力向上セミナーと題して
セミナーを開催しました。

ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございます。
来週の26日には同じ内容を広島で開催します。
よろしければ参加ご検討ください。

さて、今日の記事はアイデアシリーズになります。

昨今、
授業力の向上、担任力の向上、組織マネジメント、時代への適応、各種トラブル対応など、様々な能力が求められます。

このような『教員の能力開発』を求める声が近年特に強くなったように思います。

私は教員ではありませんが、自分の仕事をする上で、内容は違えどやはり様々な能力が求められます。

そして、そのような(顕在化した、もしくは、暗黙の)要求になかなか応えられないとき、ひどくストレスがかかりしんどくなります。

いろいろなことが起こったり、求められたり、人間関係で意思疎通がどうしてもうまくいかなかったりします。
うまくいかないときはそのようなことが重なって起こりますよね。

そのようなとき、外部から問題が起こっているのだから自分ではどうしようもない、はやく過ぎ去ってほしい、と思ってしまいます。

が、そんなときに呼吸を整えてみようと思ったのです。

具体的には、
・鼻呼吸を強く意識する
・深~く呼吸する
・ゆっくりした気持ちで呼吸する
・気持ちを上半身から下半身へ流れるようにイメージする
のようにしたのです。

そうしたら、かなり気持ちが楽になりました。

さらには、気持ちが楽になると、希望や具体的なアイデアがわいてくるものです。

以前に、『運動というアイデア』や『食育というアイデア』をこのブログで書きましたが、今日は『呼吸というアイデア』を思いました。

学校改革は身体改革から。
というアイデア。

●問題が降りかかったら、相手の責任にするのではなく、自分の問題に注目せよ
とよく言われますが、

今回提案していますのは、
●自分の問題という風に自分を責めるのではなく、具体的に何かを変えてみる。
という感じでしょうか。

●呼吸が浅くなっているかもしれないから、呼吸を深くゆったりしてみよう
という感じです。

これは本当に気持ちがいい取り組みで、かつ、効果があると思うので、学校で導入したら止められないはずですね。

記事とはまったく関係ない話ですが、
『授業アンケートの見直しに関するポイント』を弊社HPにアップしましたので、もしよろしければご覧ください。

「授業アンケートを見直すポイント②調査内容の総点検」
http://www.humanlink.info/180220jiyujizai.pdf

2018年2月19日月曜日

仮説への後押しは道を開く

自分の課題を

●言葉が足りないときがある(わかってもらっているつもりになる)
●ついつい自分のことを話してしまう(自分のことが好きなんですね。ごめんなさい。)

などあるのですが、

「おそらく課題であろう」という、いわゆる仮説の状態では、それを改善しようという強い意識が生まれない。

ということがあろうかと思います。

つい先日、自分をよく知る人から
●君の課題は〇〇ではないかな。
とご助言いただきました。

(その内容がとても具体的で、いままでその内容を人から言われたことがなかったのです。)

この〇〇の内容も自分の課題であろうという仮説は自分なりにはかなり強く持っていたのですが、
●その仮説がいますぐの改善すべき重要テーマである
とは自分としてはまったく考えていませんでした。

が、先の助言をもらってからは、この仮説こそ最優先課題だと自分の中ではっきりと認識することができました。

さらには、これに取り組んだら大半のことはうまくいくのではないかという道筋の想定が自分のイメージの中にはっきりと芽生えました。

自分の中では内容的には目新しい発見ではなかったのですが、この助言は自分を根底から変えてくれるものだったのです。

そして、
これは授業改善でも同じことが言えるかもしれないなと思ったのです。

授業には板書・声・指示・説明・設計・目標・確認・重要ポイントの示し方など様々な要素がありますが、大方の先生は「自分の課題はこうなんではないか」という仮説は持っていると思うのです。

が、この仮説レベルの課題意識では、なかなか改善がなされないのではないでしょうか。

手前勝手なこじつけというご意見もあろうかと予想しますが、
仮説レベルを自分の優先課題に昇格させるのに有効な1つは、授業アンケートではないかと思うです。
授業アンケートはデータ(根拠)で示されます。

うまくいっている授業は様々ある授業要素の何が成功要因となっているのか。
反対に、
うまくいっていない授業は様々ある授業要素の何が失敗要因となっているのか。

データは、こうではないかという仮説を『強く後押し』します。

教員の課題をデータで(根拠をもって)示す
ことができる授業アンケートにすることが
・教員のキャリアアップや
・学校の授業力アップに
とても大切だと思ったというお話でした。

もし貴校の授業アンケートにあまり満足されていないようでしたら、
このような視点での見直しをされてもいいのではないかという参考資料を
作成しましたので、ご参照ください。

「貴校の授業アンケートを見直す際のポイント」
http://www.humanlink.info/180219inga.pdf

2018年2月17日土曜日

光明は見ようとすれば見つけられる

今日はやはりスケートの話題でしょうか。

メダルが確定してからこの投稿は書いていますが、

私が今特に印象に残っているのは、ショートプログラムが終わった後のインタビューで、
「リンクに行けば、いつも先輩がいて、慕ってくれる後輩がいます。世界中にです。戦っているという感覚がほとんどなくて、一緒にスケートをしていることが楽しくて、素晴らしいことだと思っています」
と発言されている内容です。

羽生結弦、圧巻の帰還と柔和な笑顔。「スケートしているのが楽しくて」
http://number.bunshun.jp/articles/-/829937


今いろいろなところで争いごとが起こっていますが、この言葉の内容こそが争いごとから解放されるための光明があるのではないかと思いました。

自分と相手ではなく、自分も相手も一緒。
今前進することがそれだけで本当に楽しい。
という思いが伝わってきました。

オリンピックの舞台でのこの発言、とても意味のあるものに感じました。

★教育に関するニュース
日本は参加見送りへ=15歳対象、OECD新調査―文科省
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180217-00000028-jij-soci

2018年2月16日金曜日

なぜ大都市圏の私学にだけ学校見学するのか?

地方の私学の先生が首都圏の私学への学校視察をされるケースがかなりあります。
首都圏の私学の最先端の取り組みを研究しようという狙いからです。

が、私はむしろ地方の私学にこそ研究すべきスタンスや取り組みがあると思います。
(*ヒューマンリンクが紹介する首都圏の私学は研究対象として意義深い学校が多いです。)

なのに実際は、首都圏の私学が地方の私学の学校視察をされるケースは稀にしかありません。

これはとても残念なことであろうと思います。

もっと良い学校にするために自分たちのここが足りないのではないか、もっと意識して取り組むとどのような結果になるのだろうか、という検証への積極さや繊細さが十分でないのかもしれません。

地方の私学には、
・建学の精神の再構築~心の原点に響くまで昇華
・世界、日本の問題と教育の在り方からの学校教育のビジョン
・道徳の授業研究~実践
・教員の意識改革
・私学としての組織づくり
・生徒を最大に伸ばす授業研究
・生徒を最大に伸ばす担任研究
・本校らしさに必要な『厳しさ水準』の全員での共有化
などを視察することができます。

また、生徒募集では
・本校を推薦してくれる拠点(塾など)づくり
・世界、日本の問題改善にむけて教育を通して共闘してくれる拠点づくり
・募集効果と教育価値を両立させた各種イベント
・募集成果安定のための数値マネジメント
などのお話を聞かせていただける学校があります。

学校で高いビジョンに向かって実践するには、学内に浸透させる必要があります。
このようなことを学内に浸透させるために、ビジョンや意欲を持った人が率先して最後までやりぬいておられる学校が地方にはあります。

そして、ただ訪問するのではなく、『成功要因であろう仮説』『検証すべきテーマ』を事前に鮮明にして学校訪問(学校視察)する。

今日はこのようなことを思いました。
いよいよ今年度も大詰めですね。
思い残すことなくやれることを行ってまいりましょう!!

---
ここから以下はご案内でございます。

●会議でどういう雰囲気で何を決めるかがポイントである
という考えから

学校経営コンサルティング【経営会議への参画支援】
http://www.humanlink.info/kaigisankaku.pdf

●組織はTOP(経営者・管理職)の影響力がやはり大きい
という考えから

S-MIC[私学経営研究会]
http://www.humanlink.info/smic.pdf

2018年2月15日木曜日

ご案内 会議参画と経営研究会

本日は、弊社のご案内となります。

以前からの支援業務で全然NEWではないのですが、
ホームページには初めての登場となりますので、
【NEW】という表記でご案内をアップしました。

●会議でどういう雰囲気で何を決めるかがポイントである
という考えから

学校経営コンサルティング【経営会議への参画支援】
http://www.humanlink.info/kaigisankaku.pdf

●組織はTOP(経営者・管理職)の影響力がやはり大きい
という考えから

S-MIC[私学経営研究会]
http://www.humanlink.info/smic.pdf

の2つの支援業務です。

まだまだ冷え込みは続きそうです。
お風邪など召されませぬようご自愛ください。


2018年2月14日水曜日

クロダイの心理は受験生に通ずるものがある?

福井県など北陸で想定外の2mを超える雪が降りました。
弊社のコンサルタントも全国にご依頼いただく学校があるので、学校への移動が大変な時期でもあります。
いつもより1~2時間早く見積もって行動しないといけません。
弊社の社長は今日も雪に埋もれて、移動に苦労しております。(笑)

話は変わり、海釣りの話(私は趣味で釣りをします)ですが、
陸から100mほど伸びる桟橋で釣りをしようとする場合に、桟橋の根元(つまり陸に近い部分)よりも、桟橋の先端か、先端に近い部分で釣りをしようとする人が大半です。
釣りを長年趣味としている人でもその傾向があります。

が、実際は、桟橋の根元に近い部分の方が釣れます(釣れるポイントがあります)。
大潮の干潮の時間帯では、完全に干上がって水に濡れずに歩くことができるようなポイントです。
普通の感覚ならば、こんなに浅いポイントで、警戒心の少ない小さな魚であればまだしも、大きなクロダイなどは釣れるはずはないと思うわけです。

でも実際は
●干上がるポイントの方が栄養分が豊富である。
●釣り人が遠くのポイントにいっていて人の気配が少なく魚の警戒心がゆるんでいる。
という状態であり、意外と大物が釣れるし、数も出るのです。

福井の想定外の大雪や魚釣りの事象を考えていたときに、
●人間の想定というのはどうやってできていくのだろうか?
と思ったわけです。

そして、
●想定するのはいいけれど、想定が邪魔をするということもあるから注意かも
と思ったのです。

この想定があるから助かるという場合もあるのかもしれないですが、
近年の様子をみていると、そのような想定などまったくない状態で
現実に対処した方が良いのではないかとも思ってしまいます。
(想定をまったくもたない幼い子供ならば、沖の方とか浅いから、とか考えずに無心に釣るから意外と釣れる場合もあるかもしれません。)

学校に関することでも同じかもしれません。

よくある想定として、
●首都圏は別として地方では私立よりも公立が完全有利である。
●公立の授業料の無償化がなされ公立有利の条件がさらに強まった。
●最近の生徒はあまり家庭学習しないから学力伸ばすのは難しい。
などなどありますが、
あまりそのような想定にとらわれすぎないことが大切なように感じます。

魚釣りと同じように、ポイントは遠くの海(学校外部環境や公立優位の状況)にではなく、足元(学校の内部、学校を預かる熱心な先生ご自身)にこそ見直すべきポイントやチャンスはあるのかもしれません。

そういえば、この冷え込みの厳しいこの時期にでも沖の方の深い海のポイントにいかなくても、陸からすぐのところで魚(クロダイ)は釣れます。(一昨日も2時間ほど竿を出しただけでも、大きいのが釣れました!!)
冷え込みの厳しい時期に大きな魚が釣れるお話も釣りを趣味にする人の方が案外驚きます。

本日は、
●極力、マイナスにつながる想定はもたないようにして、
●現実の本質の部分を見極めよう、
●そして、楽しんで邁進しよう
という意識が難局突破の糸口となるかもしれないというお話でした。

(私立学校の皆様へ)
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2018年2月13日火曜日

高度な実践は成果を生む。はずなのに、このままでは浪費に終わる?

高大接続改革などが叫ばれ、私立中高でも新しい時代の流れを組み込んで、高度な取り組みをする学校が増えました。

例えば、スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)。
これは、高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的としています。
文科省が特定の学校を認定して進めている事業です。
他にも、
・SSH(スーパーグローバルハイスクール)。
・アクティブラーニングの授業。
・海外留学。
・最新式の理科実験室。
・放課後支援システム。
・自習室。
・電子黒板。
・タブレットなどの機器。
などなど、近年に新しく導入されたものは数多くあると思います。

確かに、これらは、
国際交流、外国語習得、主体性促進、多様性理解、など、通常の授業では得られない成果が期待できると思います。

が、残念なことは、これらの取り組みがそのまま対外的な評価につながっていない場合もあるということです。
すばらしい取り組みなので、生徒募集においてもすばらしい結果(状況)が生まれていないといけないはずですが、必ずしもそうはなっていません。

むしろ、このような新しくて高度な取り組みを導入している学校よりも、進学実績が相対的に高い学校に集まっているように見えます。

もちろん一番強いのは、新しくて高度な取り組みをしていて、かつ、進学実績が相対的に高い学校ですが、ついつい無意識のうちに間違った方向にいきやすいのが、高度な取り組みを進めていてそれに多くの時間を費やして、満足してしまうケースです。
その場合、進学実績はあまり過去から大きな変化がないということになっています。

このようなことから考えられるのは、
学校選びの基準になっているのは、まだまだ進学実績ということでしょうか。

そして、ここでより大事だと思われるのは、
●入学時よりも格段に伸ばしている学校を実現する。
●そして、周りが抱くイメージよりもかなり高い進学実績を出す。
ということです。

これが実現すれば、過去より進学実績が高かった学校よりも注目を集めやすくなるからです。

さて近年
「本校は入学時よりも格段に伸ばしている学校です」と自信をもっていえる学校はどれだけあるでしょうか。

そもそもこのように「入学後に伸ばす」という目標を立て、邁進している学校が何年か前までは多かったように思いますが、近年はこのことに対する私立の情熱はあまりないと感じます。

今、受験生が集まっている学校でも過去に培ったものに頼る形になっている学校が多いというのが現状ではないでしょうか。大きなランクアップにはなっていないと思われます。

今一度、「預かった生徒を確実に一定レベル以上に伸ばす学校です。」といえる学校づくりに真摯に取り組みたいと思います。

何が訴求効果が高いのかをきちんと見極めてスタートしましょう。
そうでないと、何度も同じ過ちを繰り返してしまいますし、費やした時間や労力やコストは浪費に終わってしまいかねません。

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2018年2月10日土曜日

『1人』が現状を切り開くというアイデア

たいていの学校は、
生徒の成長について、学校が全体的に責任を負っているというのが今の各私学の状況です。

学年会・校務分掌など、各組織がありますが、どの組織が生徒成長のどの領域に責任を負っているのかをもっと明確にするというアイデアです。

例えば、
進路部は、進路希望の向上(だから、数値的にはセンター試験受験者数〇〇%向上)
学年会は、人間性の向上(だから、ルーブリックを策定し、それに関する数値〇〇は必達)
など。
その部署は絶対に達成してやろう、と野心を持つのです。

そして、さらには
その部署の誰がその数値達成の責任者なのか、その「一人」を決めないといけないというアイデアです。

まずはグループの責任領域を明確にし、
次はそのグループ内の誰が最高責任者なのかを明確にするというものです。

グループで責任を負う形だと、思ったようにいかなかったときにも、グループメンバー各々は「自分ではないよね。」という風に思ってしまいがちです。

だから、「一人」を決定しないといけないというアイデアなのです。

そして、責任と相応の「権限」も持ってもらいます。

そうすると、その領域ごとのスペシャリスト『教員』がもっと育ってくると思いますし、入学時よりも伸びる生徒がたくさん輩出される『学校』がもっと数多く出てくるのではないでしょうか。

昨今の私学を取り巻く環境をみてこのようなことを強く感じました。


私学先生方! 一緒に勉強しましょう!!
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2018年2月9日金曜日

大都市圏における私立の出願状況2018

私学にとって厳しい現実となっております。
大都市部でもこのような状況になってきています。

地方の私立中高の先生方はご参考になさってください。

首都圏 私立中学 出願状況2018
市進の中学受験情報ナビ そうだったのか!中学入試

大阪 私立高校 出願状況2018
【高校入試】平成30年度「大阪府私立高校」入学試験の出願状況
(開いたページの下の方に各「出願状況」のリンクがあります。)

自らを変えようとしない私学が多いことが示されているように思えてなりません。

やはり、
「経済的に公立優位であること」など、
外部要因の大きさを理由にしていてはいつまでも埒があかないのではないでしょうか。

2018年2月3日土曜日

「食」の見直しというアイデア

サッカー選手の長友選手のトルコへの移籍が報道されています。
自分で考え、人生を切り開いてこられたように見える方なので、私は以前から注目している選手の1人です。
今回は移籍のことではなくて、長友選手が正月に帰国されたときに日本人をみて印象をツイッターでつぶやいたという報道です。

「日本帰ってきたけど、猫背で、表情暗い人かなり多いなぁ。
みんな疲れてるんかな。」
とつぶやいているのです。

これは学校でもあてはまるなと私は感じました。

東北から九州まで各地に移動しますが、生徒も先生もまさに「疲れているのかな?」と少し思ってしまうシーンは以前より多くなったように思います。

以前このブログで「カリキュラムにおける体育の重要性」の記事を書きました。
これを書いた理由は、
元気の源となる「本当に丈夫な身体」を取り戻すことが必要だと思ったからです。
「本当に丈夫な身体」になっていない人が、自ら元気を出そうと思ってもその元気には限界があると私は思うからです。
そして、「本当に丈夫な身体」になっていない人が、社会(周りの人)に貢献しようと思ってもその元気にはやはり限界があるとも私は思うからです。

「本当に丈夫な身体」を取り戻すために、「体育」「運動」「体操」などで「本当の健康」をつくりあげる。

そして、もう一つは、
「食育」だと思います。

学校でなぜ「食育」を?
と疑問に思う人もおられるかと思いますが、

今、教育は「進学実績」「学力」「人間性」「高い倫理観」などいろいろ求められていますが、これらを本当に身につけるには、今の人たちの現状のままでは難しく、
「本当に丈夫な身体」を新たに獲得することは絶対不可欠だと私は思います。

そして、「本当に丈夫な身体」を取り戻すために
「食育」は避けて通れないと思います。

ただ、
「食育」の勉強をする、というよりも、「食」そのものを変えていくというのが私のイメージです。
「食」の実践を学校で行うのです。

まずは、新しい試みなので、「希望する人だけで始めてみる」のでもいいかもしれません。

食事と運動で本来の体(本当に丈夫な身体)がよみがえれば、意欲と能力がバージョンアップしていることを体感すると思われます。

長友選手のつぶやきから、今日はこんなことを感じました。
これをつぶやいているときに、トルコへの移籍を考えていたのかもしれないですね。

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2018年2月1日木曜日

結果にこだわるのはもう古い?

首都圏の私立中学校が本日入試解禁となりました。
ざっとしか見ていませんが、出願状況は私立にとって今年もさらに厳しいと感じました。
安定している学校は、「ブランド校」「結果を出している進学校」。
そして、「ランクアップさせようという学校のスタンスが外部からも感じられる学校」も安定した出願があるように感じます。
それ以外は厳しいと言わざるをえないのではないでしょうか。
ここ5年ぐらいは、進学結果へのこだわりがうすらいだ学校が多いように感じていますが、それが出願者数に表れていると推察されます。

アクティブラーニングや英語教育など、過去よりも良い取り組みをしようという工夫は多くの学校で感じられるが、進学結果にはあまりこだわらないという感じになっているようです。

結果にこだわりすぎるとストレスがかかりすぎて、生徒も先生も疲弊してしまうということを強く意識しすぎている嫌いがあります。

どの学校もご多用で、打ちのめされるようなことが起こることもありますが、
生まれ変わって再び歩きだしましょう

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