2018年2月13日火曜日

高度な実践は成果を生む。はずなのに、このままでは浪費に終わる?

高大接続改革などが叫ばれ、私立中高でも新しい時代の流れを組み込んで、高度な取り組みをする学校が増えました。

例えば、スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)。
これは、高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的としています。
文科省が特定の学校を認定して進めている事業です。
他にも、
・SSH(スーパーグローバルハイスクール)。
・アクティブラーニングの授業。
・海外留学。
・最新式の理科実験室。
・放課後支援システム。
・自習室。
・電子黒板。
・タブレットなどの機器。
などなど、近年に新しく導入されたものは数多くあると思います。

確かに、これらは、
国際交流、外国語習得、主体性促進、多様性理解、など、通常の授業では得られない成果が期待できると思います。

が、残念なことは、これらの取り組みがそのまま対外的な評価につながっていない場合もあるということです。
すばらしい取り組みなので、生徒募集においてもすばらしい結果(状況)が生まれていないといけないはずですが、必ずしもそうはなっていません。

むしろ、このような新しくて高度な取り組みを導入している学校よりも、進学実績が相対的に高い学校に集まっているように見えます。

もちろん一番強いのは、新しくて高度な取り組みをしていて、かつ、進学実績が相対的に高い学校ですが、ついつい無意識のうちに間違った方向にいきやすいのが、高度な取り組みを進めていてそれに多くの時間を費やして、満足してしまうケースです。
その場合、進学実績はあまり過去から大きな変化がないということになっています。

このようなことから考えられるのは、
学校選びの基準になっているのは、まだまだ進学実績ということでしょうか。

そして、ここでより大事だと思われるのは、
●入学時よりも格段に伸ばしている学校を実現する。
●そして、周りが抱くイメージよりもかなり高い進学実績を出す。
ということです。

これが実現すれば、過去より進学実績が高かった学校よりも注目を集めやすくなるからです。

さて近年
「本校は入学時よりも格段に伸ばしている学校です」と自信をもっていえる学校はどれだけあるでしょうか。

そもそもこのように「入学後に伸ばす」という目標を立て、邁進している学校が何年か前までは多かったように思いますが、近年はこのことに対する私立の情熱はあまりないと感じます。

今、受験生が集まっている学校でも過去に培ったものに頼る形になっている学校が多いというのが現状ではないでしょうか。大きなランクアップにはなっていないと思われます。

今一度、「預かった生徒を確実に一定レベル以上に伸ばす学校です。」といえる学校づくりに真摯に取り組みたいと思います。

何が訴求効果が高いのかをきちんと見極めてスタートしましょう。
そうでないと、何度も同じ過ちを繰り返してしまいますし、費やした時間や労力やコストは浪費に終わってしまいかねません。

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