2012年5月14日月曜日

生徒募集担当者の心得 『不知の知』


先日、ある私立学校の先生にお会いしました。

この方は、もともとは教員でありながら、この10年間生徒募集のリーダーを任されてこられた方です。

塾や中学校などの拠点の方々の意見を採りいれたり、入試制度を工夫したりしながら、10年以上もの間、地域での勝ち組の地位を築いてこられました。

詳しいお話をそのままご紹介することはできないのですが、この先生からお聞きした内容を自分なりにまとめたのでご紹介したいと思います。

生徒募集成果向上 第一の条件
●学業面での魅力的な特徴を学校として一つはつくる
(学業面で認められる実践をつくらなければその学校の評価は「0」であるというように厳しい視点での点検が必要である。)
(つまり、学校の評価は学業以外の分野はすべて足し算で評価がつみあがっていくが、学業に関する分野は掛け算で評価される。)
(クラブや行事や友達関係などで評価を積み上げたとしても、学業面の評価が「0」であれば、学校としての評価は「0」であると心得た方がいいということ。)

生徒募集成果向上 第二の条件
●上記の魅力的な特徴を生かした「地域にはじめての併願入試制度」をつくる。
(地方であれば公立志向が強い地域が多いですが、その公立と併願するのであれば本校受験がたいへん有利だし、上記のように学業面でもそれなりに魅力もあるし、併願校として本校を選択することがメリットあるよということがメッセージとして伝わることが大切です。
上記の入試制度は、「本命は公立でいいですよ。」というメッセージがあるわけです。といいながら、合格した人が先に入試がおわった本校で「決めてしまおうか」と思わせるような仕掛けがあるとなおベターですね。)

生徒募集成果向上 第三の条件
●塾や中学校の先生を自校の味方につける。
(塾や中学校の先生の意見を徹底的に取り入れることで実現できる。)
(味方につけるのは数多くということを意識する必要はない。)
(味方になってくれた人との深い親派度を形成することが大事である。)
(味方になってくれた人がいろいろな方面で本校の広告をしてくれるのです。)

こんな感じでございます。

先生はもともとは地歴科の先生です。長年の間、教壇に立って生徒とともに汗と涙を流してこられた方です。今でも「自分はやはり生徒と一緒になって活動するのが好きだから先生になった。」とおっしゃいます。

しかし、その子供好きの先生が10年以上前に生徒募集のリーダーとして転身されたのです。先生は、「10年以上前に受けたヒューマンリンクの研修が良かったから今があります。」とおっしゃっておられます。

が、私は、この先生の成功要因は、先生に実践力と工夫があったからだと思います。研修内容を話として理解するだけでなく、オリジナリティあふれる形につくりかえ、強力に実践していかれたのです。

先生のお言葉には、「今となっては、生徒募集活動の担当はおもしろいし、他には代えがたいものがあります。」という内容が何度もありました。募集担当を前向きに担当される方が少ない昨今で、珍しい方であられると思いました。

読者の皆様、生徒募集活動の刷新をし、そして、新しい成果を獲得してください。

具体的に何をすればいいかわからないという方もおられるかもしれません。
必要がございましたら、ヒューマンリンクメンバーにお声掛けください。
また、このようなセミナーやオープン講座もご検討ください。






0 件のコメント:

コメントを投稿