2012年5月1日火曜日

『つらいことを前向きに明るく味わう』 結果はついてくる



先日は我々の常識を見事にくつがえしてくれる学校に訪問しました。
生徒募集の条件としては不利なものがそろっているにも関わらず、入学する生徒数とその学力レベルが毎年上昇しているのです。

具体的に紹介しますと、
●ここ3年間の入学者数前年対比がそれぞれ 171%(H2021 117%H2122 126%H2223現在の1年生)。
となっているのです。
毎年前年より増えているばかりか、この3年間で入学者数は倍増しているのです。

さらに驚くことには以下のようなことも実際にあります。
●オープンスクールなどのイベントに参加した生徒の約50%は、専願受験を経て入学される。
●生徒が自ら企画した「あいさつ運動」など、生徒の活動が活発であること。
●放課後に授業以外の勉強を行う「勉強部(クラブ)」があること。
●そして、その加入率が学内でNO1であること。          

ここまでの情報からはさぞ勉強熱心で模範的な生徒が集まる学校なのだろうと思ってしまいます。が、実際は、そうではありません。

H20までは入学者数がほぼ毎年減少していた
のです。
たいへん苦労してこられたのです。

●女子校。
●短大の附属校。
という条件は、現代においては最も不利ではないかと思われる条件です。

であるにもかかわらず、今年度あたりは、公立への入学はせずにこの学校を選んで入学してこられた方が多かったということです。

改革をはじめるにあたって学内の先生方でかかげられた標語があります。

「たしかに受験生や入学生が少ないから苦しい気持ちになるのもわかる。
けれども、同じ苦しむのなら、苦しみもつらさも明るく味わおうよ。」

というものでした。

この標語が掲げられてから3年、冒頭で記しましたように、見事に状況を好転させました。
生徒指導をストレスのかからない方法で取り組んでおられるのです。
上記のように、生徒がみずから「あいさつ運動」などを推進するようになったのです。

現在3年経過しているので3年と書きましたが、私が客観的に拝見している限りにおいては、上記の標語が掲げられたその瞬間が改革のスタートでありかつ最大の成果が出た瞬間だったのではないかと思っております。
改革の成果は少なくても3年は経過しないと本物かどうかはわからないと言われることがあります。
が、本当は「改革が本物かどうかは当人たちが一番わかっているもの」なのかもしれないですね。

学校訪問などご希望でしたら、ヒューマンリンクメンバーまでいつでもご連絡ください。

また、こちらもご参考ください。
学校としてのビジョンを再構築し、生徒募集につなげるためのセミナー





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