今回は教員の担任力についてです。
色々な学校にお伺いしますが、担任としての力量について
不安を感じる先生が増えたというお話をお聞きします。
・生徒と距離をおいてしまう。
・生徒の話を十分には聞いていない。
・必要なことを最後まで指導できない。
など。
他にもありますが、集約しますとだいたいこのような内容の相談が多いです。
そして、この事態への対応ということになりますが、
学校として十分な対応ができていない学校が多い
というのが現状ではないでしょうか。
先日お話を聞いた学年主任の実践が参考になると
思いますので、1つご紹介いたします。
担任として生徒にどう向き合うのか
についての指導のポイントを
担任教員同士(学年会という組織)で
毎回(毎週)
確認している
というものです。
担任教員同士(学年会という組織)で確認した方がいいのか。
はたまた、
一人前の先生なのでそんなことはわざわざ時間を使って行う必要はないのか。
このことよりも優先順位の高いものがあるのか。
を純粋に考え直してみればこの実践を取り入れた方がいいかどうかは
自ずとわかるのではないでしょうか。
意識面や生活面や学業面で成果が上がっている学年の学年主任のお話ですので、説得力があります。
時間さえ前もって確保することができればとても簡単な実践で、かつ、効果もある方法なのに、このような取り組みをしている学校はごく少数です。
今の若い教員の担任力不足を嘆く前に、学校(学年)全体で取り組んでもらいたいと思います。
一方、学校選択する受験生はこのような実践が行われているかを受験校検討のタイミングで説明会などで質問してみることをお勧めします。入学後の後悔が少なくなると思います。
最後に、
私は先生がつくられたオリジナルのこの指導ポイントを拝見させていただいたのですが、
その中で特に印象に残っているのが、
『担任の影響力で生徒の学力向上や躾をはかる』
という内容です。
『担任の影響力で』という箇所がこの先生の思いを反映させています。
ただ生徒のよくない点を注意するやただ必要な範囲を授業するというのではなく、
日頃の言動や考えや指導姿勢や生徒との向き合い方などの
教員としての総合的な魅力(生き様)で
生徒の学力向上や躾を促進しましょうという意味が含まれているように受け取りました。
『生き様で指導』 最近あまり聞きませんが、改めて聞くといい言葉ですね。
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