2012年12月4日火曜日

各教科が目指していることを具体的に説明してくれる学校を選びましょう

先日、ある学校でこんな話を聞きました。
●授業を進めるときに注意することとして、生徒が理解していない部分を意識して、説明するようにしている。
●生徒の理解を定着させるために、定期的に「確認テスト」を作成して、その採点をしている。
●でやってみると、生徒の理解状況が「こんなことも理解していないの?」ということに改めて気づかされる。
●こうやっていると、なんとか生徒の成績も上がってくる。
というお話でした。

このような話は結構いろんなところでお聞きします。
ということは、教員は生徒の理解状況を細かくは把握しないで授業をしている、ということになります。

意外と思われるかもしれませんが、案外実態かもしれません。
指導要領などから要請される「やるべきこと」が多く、当然と思われるような対応も十分にはできないのが実態かもしれません。

反対に上記の先生のように生徒の理解状況を把握している先生は、間違いなく生徒の学力を伸ばすことができる先生なのです。

学校説明会などで、
●各教科が今の生徒の教科上の課題をどのように考えているか
●それに対してどのような施策をとっておられるのか
●どのような状態を目指しておられるのか
について具体的に話をしてくれる学校を選びましょう!!


2012年11月30日金曜日

京都大の来春開学の全寮制大学院

本日、京大が秋入学を見送ることが発表されました。
秋入学の動向ももちろん見逃せないですが。
京大の来春開学の全寮制大学院も注目です。
大学の入試制度が変わっていくことで、初等・中等教育の在り方も変わっていってほしいですね。

以下、
毎日新聞 2012年11月05日 の記事http://mainichi.jp/select/news/20121106k0000m040077000c.html 
より抜粋です。

●5年制の博士課程
定員は1学年20人。
アルバイトをする暇がないほどの厳しいカリキュラム
原則として全学生に月額約20万円の「奨励金」を支給。
年間約60万円の学費は学生が負担する。


●京大が新たに提唱する学問体系 「総合生存学」
●人類が生存し続けるために不可欠な地球規模の課題の解決方法を探る。
●文系・理系を問わない。
●入試は小論文や口頭試問(面接)で、学部で学んだ専門知識を踏まえ、自分の将来ビジョンを語ることが課される。
●学生はキャンパス内の寮で生活
●授業なども寮で行われる。
●教授陣は24人(兼務含む)を予定し
●学生個別の目標に合わせたカリキュラムを作成。
●授業はディベート(討論)形式が中心となる。
●また、在学中に海外での留学やインターンシップを義務づける。
以上、毎日新聞 2012年11月05日 の記事より抜粋


大小の組織を問わず、リーダー人材が少ないと言われている昨今、
現代の課題に風穴をあけてくれるような期待のもてる取り組みで、
かつ、本気度が感じられるので大歓迎です。

それにしても、月額20万円の奨励金をいただけるなんて、
私が入学させてもらいたいです~。


2012年11月29日木曜日

生徒の主体性を育む学校を選びましょう

わかりやすい授業が展開されるケースが増えています。
  学力の世界基準からみると近年日本は遅れがみられる
  ゆとり教育の弊害を取り戻そうという動きがある。
  など世間で言われていることが影響しているのでしょうか。
近年は学校でもわかりやすい授業を先生がこころがけることが増えています。
喜ばしいことなのですが、喜んでばかりもいられないという部分もあります。
わかりやすい授業に満足をして、生徒が自ら考える機会が減っているのではないか、という部分です。
必要な単元が多く、それを終わらせるとなると、
 ①生徒が考える、あるいは、
 ②話し合いをする、あるいは、
 ③問題演習をする、あるいは、
 ④発表をする、
という生徒の主体的活動が少なくなります。
そうしますと本当の実力がつくかどうか。
結果はご想像のようになるのではないでしょうか。

学校選びをするときは
  授業外(放課後や長期休暇)の時間をどのように使っているか
という視点も大切なポイントの1つだと思います。

  生徒のためにできることを最大限に実施している学校 と
  積極的に活用する活動が見られない学校
に分かれます。

授業ではなかなか実現できない上記の4つのポイントを積極的に推進している学校を見つけましょう。