2012年12月21日金曜日

受験生の皆様へ 生徒を伸ばす学校を見極めるポイント



ゆとり教育が撤廃され、その成果が出ているという報道が先日ありました。
公私を問わず多くの学校で学力向上への取り組みは見直しをされています。
その状況下、

●センター試験を研究している
●東大入試を研究している
●板書、スピード、教育ICTの活用、教授内容などの授業スキルの研究

などなど、いろいろな研究やスキルアップを志向しておられる先生は多いと思います。

でも、これを一生懸命にされていながら、生徒の学力が高まっていないケースがけっこうあることに今回は注目したいと思います。

では何が大切なのでしょうか。

上記のような授業スキルや専門領域の研究ももちろん大切ですが、最も大切なのは、

『目の前の生徒の今の学力状況(理解の状況)を知っていること』

なのです。

●目の前の生徒は該当教科のどこでつまずいているのか
●目の前の生徒は応用がきかないのはどういう思考力が不足しているのか
●目の前の生徒は理解が建設的に積みあがっていかないのはどの単元の理解が不足しているのか

などです。

これができている先生は意外なことですが、少数派なのです。
証拠に基礎学力判定テストを実施した結果をご覧になった先生の多くがその結果に驚かれます。
「生徒たちはこのようなことも理解できていないのか」
「このままでは高校の履修内容は積みあがっていかない」
このような感想をもらす先生が大半です。

でも多くの生徒それぞれに合わせた指導というのは一斉授業を行う今の学校では難しいのでは、というご意見もあります。

これについては、生徒のつまずきには共通項があるのです。

●この共通項がどの単元なのかを特定し、そして、きちんと補うことに注力している学校
●そうではないという学校があるのです。

受験生の皆様は、各教科がつまずきの共通項への解決策をもっている学校を探しましょう。

皆様いつもありがとうございます。
クリスマスにかけ、冷え込みが厳しくなるようですので、お体ご自愛ください。


2012年12月4日火曜日

各教科が目指していることを具体的に説明してくれる学校を選びましょう

先日、ある学校でこんな話を聞きました。
●授業を進めるときに注意することとして、生徒が理解していない部分を意識して、説明するようにしている。
●生徒の理解を定着させるために、定期的に「確認テスト」を作成して、その採点をしている。
●でやってみると、生徒の理解状況が「こんなことも理解していないの?」ということに改めて気づかされる。
●こうやっていると、なんとか生徒の成績も上がってくる。
というお話でした。

このような話は結構いろんなところでお聞きします。
ということは、教員は生徒の理解状況を細かくは把握しないで授業をしている、ということになります。

意外と思われるかもしれませんが、案外実態かもしれません。
指導要領などから要請される「やるべきこと」が多く、当然と思われるような対応も十分にはできないのが実態かもしれません。

反対に上記の先生のように生徒の理解状況を把握している先生は、間違いなく生徒の学力を伸ばすことができる先生なのです。

学校説明会などで、
●各教科が今の生徒の教科上の課題をどのように考えているか
●それに対してどのような施策をとっておられるのか
●どのような状態を目指しておられるのか
について具体的に話をしてくれる学校を選びましょう!!


2012年11月30日金曜日

京都大の来春開学の全寮制大学院

本日、京大が秋入学を見送ることが発表されました。
秋入学の動向ももちろん見逃せないですが。
京大の来春開学の全寮制大学院も注目です。
大学の入試制度が変わっていくことで、初等・中等教育の在り方も変わっていってほしいですね。

以下、
毎日新聞 2012年11月05日 の記事http://mainichi.jp/select/news/20121106k0000m040077000c.html 
より抜粋です。

●5年制の博士課程
定員は1学年20人。
アルバイトをする暇がないほどの厳しいカリキュラム
原則として全学生に月額約20万円の「奨励金」を支給。
年間約60万円の学費は学生が負担する。


●京大が新たに提唱する学問体系 「総合生存学」
●人類が生存し続けるために不可欠な地球規模の課題の解決方法を探る。
●文系・理系を問わない。
●入試は小論文や口頭試問(面接)で、学部で学んだ専門知識を踏まえ、自分の将来ビジョンを語ることが課される。
●学生はキャンパス内の寮で生活
●授業なども寮で行われる。
●教授陣は24人(兼務含む)を予定し
●学生個別の目標に合わせたカリキュラムを作成。
●授業はディベート(討論)形式が中心となる。
●また、在学中に海外での留学やインターンシップを義務づける。
以上、毎日新聞 2012年11月05日 の記事より抜粋


大小の組織を問わず、リーダー人材が少ないと言われている昨今、
現代の課題に風穴をあけてくれるような期待のもてる取り組みで、
かつ、本気度が感じられるので大歓迎です。

それにしても、月額20万円の奨励金をいただけるなんて、
私が入学させてもらいたいです~。