以前より弊社の学校経営勉強会にご参加いただいている教頭先生よりメールをいただきましたので、それをご紹介しながら、学校選びのポイントについてコメントいたします。
以下、教頭先生の文書 と(→箇所はヒューマンリンクのコメントです)
貴社の「生徒募集実践マスター講座」に参加した●●先生が、良い刺激を受けて帰ってきて、7月初めの「第1回学校見学会」の全体ガイダンスで、「私の授業を紹介します」ということで、パワーポイントや動画を駆使し、約10分熱弁をふるってくれました。
→
●『現場の先生が熱心に自分の授業について語る学校』と
●『カリキュラムや行事やクラブなどの通り一遍の説明をする学校』と
ではどちらに注目がいきますでしょうか。
もちろん現場教員が熱心に語る学校ですよね。
受験を控えた方は、学校に足を運び、学校のことや授業のことについて
語ってくれる学校を探しましょう。
昨年度までは私がパワーポイントを使用して話すだけでしたが、「今年からは是非若手の先生に自分の授業を紹介してもらう」という私の提案に、彼女が積極的に応えてくれて実現しました。
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●上司にあたる先生からの提案に積極的に応える先生がおられる学校を探しましょう
●この学校のように管理職と教員との関係性が優れた学校は、生徒間・教員-生徒間
の関係性が優れたものになります。つまりは、いじめなどの行為が 浮き彫りにされ
るので、当然ながら改善の手立てが早いものです。
学校見学会の参加者にも、本校の先生方にも非常に評判が良く、第2回以降も続けていこうと考えています。次回には彼女の同期にも登場してもらうとも考えています。
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このように「勇気をもって踏み出す」行為は引き継がれやすいものです。
良い活動が循環していますね。好循環している学校を見極めましょう。
また、セミナーから帰ってきてから、本校のHP作成にも積極的に取り組んでおり、自分のアイデアで内容を変更したりしていますし、この時期の中学校訪問は例年、ベテラン3名で行ってきたのですが、私が校舎の改修工事等で忙しいことがわかり、4校だけですが私の代わりに中学校を訪問してくれました。
→
余裕がないときなど、仕事を助け合うのをついつい忘れてしまいます。
が、この先生の助け合う姿勢をお聞きして、自分にもモチベーションの高まりを覚えました。
でも、教員間がどういう関係なのか、外部の人間にはなかなか見えないものです。
どのように見極めていくか、今回の最後のところにまとめました。
彼女の持って生まれた性格等もあるとは思いますが、「セミナーは難しかったけれど、これだけはわかりました」と教務室全員に報告書配ってくれ、それを見ても、その後の彼女の活躍を見てもセミナーが良い刺激になったと思っています。
セミナーに思い切って参加させて良かったです。これからも機会をみて、積極的に若手をセミナーに参加させていけたらと考えています。今後ともよろしくお願い致します。
→最後は、ヒューマンリンクのセミナー(講座)を持ち上げていただきました。
本当にありがとうございます。
<今回の学校選びポイントまとめ>
この学校のように現場教員が学校のことを熱く語る学校が意外と少ないのが現状です。
ですので、外部の人間が学校の中のことを知ることは難しいものです。
しかし、学校選びをするときには、中身の雰囲気を感じ取ることが大切です。
学校からの説明がない場合はこちらから質問をしましょう。
例えば、
「今年1年で最も印象に残った学校での出来事は何ですか?」
「現場の先生がお話をされるイベントはありますか?」
「学校を変えていこうという提案が学校内であった場合、提案をうけた側の先生はどのように受け止められますか?」
「管理職の先生と現場の先生との関係について教えてください。」
「管理職の先生と現場の先生との関係にまつわる興味深いエピソードがあったら教えてください。」
「余裕をもって日常業務にあたるのが難しいと言われていますが、貴校では具体的に工夫されていることはありますか。教えてください。」
学校選びに大切なのは、「進学実績」や「教育システム」だけではいけません。
教員の心構えと毎日の実践がどのように営まれているのか事前に知った上で判断してまいりましょう。
学校選びに困られたときなどは、ヒューマンリンクにメールでご相談ください。
ヒューマンリンクの推薦校(私学/全国)をご紹介できるかもしれません。
2012年7月27日金曜日
2012年7月20日金曜日
中学受験・高校受験をお考えの皆様へ 学校選びのポイント
ほんの少し前までは、授業は各先生の聖域だった。
他の人は踏み入れることができない領域というのがあった。
先生が世間一般の人々から先生が尊敬されていたから成り立っていた状態ですよね。
今でもそういうのは大半の学校で残っているのではないかと思うことがあります。
近年は授業参観やオープンデーなどといって、学校や授業を開放する機会が増えました。
しかし、生徒へのかかわり方がなんかおかしいと外部の人間が思っても、あるいは、それを学校に伝えても、思ったようには改善が進まないということを多くの方がご経験されているのではないでしょうか。
こういうことから考えると、
まだまだ授業や指導の仕方などは各先生の聖域に近い状態になっているのではないかと思うのです。
でも本来は、保護者や現代社会から要請されるニーズにこたえることをやり、その上で、各先生のキャラクターや持っている資源で生徒に付加価値を提供することが必要ですね。
しかし現実は、世のニーズへの対応力がこころもとなく、これまでやってきたことの踏襲型であればなんとかやれるという学校が多いわけですね。
だから、ニーズにこたえることはかるくクリアしようと思っている先生が多い学校はいい学校なのです。
先日ブログで紹介しました授業アンケートhttp://bloghumanlink.blogspot.jp/2012/07/blog-post_18.html
をして生徒からの生の厳しい声を真正面から受け止めて課題を解決していくこともごく当たり前のこととして、実践している学校はいい学校なのです。
授業アンケートをやっているという学校はたくさんあります。
が、その中身は学校間格差がとても大きいのが現実です。
受験を控えた方は、オープンスクールや説明会に参加されたときに、授業アンケートの結果をどのように直視しどのように対策をしているかをしっかりとチェックしてみるというのは一つのアイデアだと思います。
あるいは、そこまで細かくヒアリングしなくても、
●世間からの厳しい声を真正面から受け止める姿勢がどれだけあるか
●世間からの意見を軽く超えるような実践をする姿勢がどれだけあるか
という観点から学校をみていくと、本当は見えない大事なことが見えてくると思います。
2012年7月18日水曜日
学校における授業アンケートの意義を想い起こす
過日に私立学校の皆様にお願いしましたアンケートの結果をご報告申し上げます。
●授業アンケート動向調査ご報告
http://www.humanlink.info/120718kekka.pdf
また、今回は埼玉の淑徳与野高校にて26年間校長をされた川端幹雄先生ご執筆の「私学経営実務シリーズ⑤」より抜粋文書をご紹介いたします。ご参考ください。
『授業のブラックボックス化』を防ぐには授業アンケートが有効であると力強く述べておられます。
●川端先生からのご助言
http://www.humanlink.info/120718kawabatateacher2.pdf
●今回の調査結果の考察
A.授業アンケートの実施状況についてでは、「学校全体で実施している」と回答している学校が、全体の73.8%となりました。 ヒューマンリンクの予想では、「1部の教員が有志で実施している」に回答が多いではないかと予想していましたが、この点 弊社の予想よりも「全体での実施率」は高かったと言えます。
B,学内システムか、外部機関か?についてでは、「すべて学内で実施している」と回答する学校が全体の65.1%となりました。 学内の取り組みでやっていこうという学校が多い一方で、外部機関を利用される学校が35%あることもまた事実です。
C.授業改善の有無(学校自己のご評価)についてでは、「改善数値がでている」約50%「改善数値が出ていない」約47%となり 成果への自己評価は2極化していることが明らかとなりました。
D.授業アンケート今後に向けてのお考えについてでは、「現状のままでいこうと考えている」が、25%にとどまりました。 なんらかの形で改善を進めたいというご意向の学校様が多いことがわかります。
●授業アンケート動向調査ご報告
http://www.humanlink.info/120718kekka.pdf
また、今回は埼玉の淑徳与野高校にて26年間校長をされた川端幹雄先生ご執筆の「私学経営実務シリーズ⑤」より抜粋文書をご紹介いたします。ご参考ください。
『授業のブラックボックス化』を防ぐには授業アンケートが有効であると力強く述べておられます。
●川端先生からのご助言
http://www.humanlink.info/120718kawabatateacher2.pdf
A.授業アンケートの実施状況についてでは、「学校全体で実施している」と回答している学校が、全体の73.8%となりました。 ヒューマンリンクの予想では、「1部の教員が有志で実施している」に回答が多いではないかと予想していましたが、この点 弊社の予想よりも「全体での実施率」は高かったと言えます。
B,学内システムか、外部機関か?についてでは、「すべて学内で実施している」と回答する学校が全体の65.1%となりました。 学内の取り組みでやっていこうという学校が多い一方で、外部機関を利用される学校が35%あることもまた事実です。
C.授業改善の有無(学校自己のご評価)についてでは、「改善数値がでている」約50%「改善数値が出ていない」約47%となり 成果への自己評価は2極化していることが明らかとなりました。
D.授業アンケート今後に向けてのお考えについてでは、「現状のままでいこうと考えている」が、25%にとどまりました。 なんらかの形で改善を進めたいというご意向の学校様が多いことがわかります。
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