2011年12月13日火曜日

選ばれる理由は授業にあった C先生(理科)の事例(2)

今回はC先生の事例を紹介する2回目です。
ご参考いただくとともにお楽しみください。
(C先生の授業アンケートの集計データ結果は前回をご参照ください。)

●毎回の授業の「到達点と羅針盤」
ヒューマンリンクの授業アンケートに「学習目標(ねらい)を提示しているか」という項目があります。C先生はこの項目が近年(特に、直近3年間)よくなっている。どのような工夫をされているのかを聞いてみました。

私自身が意識するという目的もこめて、到達点と羅針盤を生徒に提示しています。
例えば、
「今日は、・・・の説明をします。」
「この時間には、この問題をとけるようにがんばろう。」
など、今回の授業では何を行い、授業終了時には何ができるようになっていればいいかの到達目標を最初に話すようにしています。
各回の見通しを生徒がイメージすることができれば、各回の授業が生徒にとって意味のあるものとなり、生徒が学力向上を実感することにもつながやすいのかもしれません。

●チョークはなんと6色
白 →通常の記述
黄色 →物質名
蛍光赤(ピンク色に近い) →重要ポイント
蛍光オレンジ →間違いやすいこと
蛍光緑 →この色を使うときは、多くの場合吹き出しをつくる。補足説明をする。
青 →脱水縮合(*)を示す際に

ルールを明確にしています。蛍光チョークは大切なポイントをより顕著に訴えることができ、生徒の意識を向けさせるのにいいと感じています。そして、蛍光チョークを使う人は珍しく気分転換にもなるのではないでしょうか。

→色とその定義が明確になっていて、しかも、生徒にもわかりやすそうというのが感じられます。
ちょっとしたエピソードですが、蛍光チョークを使われてから何年かは、学校に常設されておらず、ずっと自前で調達されておられたらしい。が、最近は、C先生から学校にお願いすることなどはしていないのに、学校に常設されるようになったということです。C先生のお取り組みが学校で認められたようですね。良かったです。

★ヒューマンリンクは先生同士の授業スキルの共有を応援しています。もしC先生と情報交換をしたいという方がおられましたらメールください。

*脱水縮合は分子と分子から水(H2O)が離脱することに より分子と分子が結合する反応のこと

0 件のコメント:

コメントを投稿