2016年2月5日金曜日

喜んで行うニーズ対応が結果をわける

弊社の中堅教員研修会(年間8回プログラム)を終了された先生は累計で1000名近くになりました。先日もその中のお一人の先生から「今年の生徒募集も好調です。やはり学校の中身の整備で、他校よりも少し秀でていることが大きいと思います。少し秀でているだけで注目度がちがうのですよ。」とお話をいただきました。
この先生は学校の機運を盛り上げ、他校では敬遠されるような新しいプランニングを学校として意思決定させていきます。すなわち社内のニーズにいち早く対応するという『学校としての柔軟性』を生んでいるわけです。この先生のお話を聞いていて改めて感じることは、教員集団の「だれか」が学校をよくすることに主体的に関わることはやはり重要である、ということです。管理職であっても一般教員であっても誰でもいいのです。だれかが主体的に関わるとこれほど変わるのかということを示してくれています。
今回は弊社の中堅教員研修会(年間8回プログラム)を終了された先生へのインタビューを紹介します。

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日に焼けた笑顔が印象的なD先生は、平成23年度の中堅教員研修を受けてこれからの活躍が期待される先生の一人です。校長先生から「D先生の授業は自分も生徒として受けてみたい」と言われるほど、人間として魅力あふれる、生徒の心の機微に触れる、そんな国語の授業をされています。分掌は教務主任、ソフトテニス部の顧問です。42歳で、一緒に改革を担うE先生とは年が一つ違うけれども誕生日が一緒ということも運命を感じます。

○教員になったきっかけを教えてください。
「高校時代、こういう風にはなるまい、というような大人と出会うこともありました。父親が高等学校の先生をしていましたが、教員を志したのは高校3年になってからです。」

○先輩教員からの教えで覚えていることはありますか。
「初任時代も、これではダメだと問題意識を持っていました。『授業や担任は子どもを中心に考えないといけない』『仲間を守ってやらないといけない』、そうしたことを考えていました。」

○現在に至るまでの出来ごととモチベーションの推移を教えてください。
「平成6年に非常勤で入り、7年から専任、最初は気持ちも上がりました。30代になり結婚をし、子どもができると自分の生活のことが心と体の中で大きくなってきました。20代で描いていた理想が通用しない、そうした壁にぶつかり気持ちが下がりました。しかし、入試広報の仕事で外を回ると、他の学校に比べ改善すべき点がある、と感じました。そこでまた、『学校をなんとかしないといけない』という気持ちが芽生えました。」

○中堅教員研修に参加した当時の状況や気持ちはどうでしたか?
「それまで入試をやっていた先生が教頭となり、自分とE先生を含めた5,6人で入試検討委員会に関わりました。このときは、『思いを語り合える仲間がいる』、という気持ちになり、次々アイディアが出て盛り上がりました。そこで、日本社会らしい、伝統と官僚制、すなわち、自分たちの意見が上司に伝わらないというか、目の前に壁が立ちはだかりました。せっかく新しい動きが出たのに、なぜうまくいかないのだ、という中で中堅教員研修を受けました。」
「研修を受けた頃はとにかくやるぞという気持ちがある一方で、毎日忙しかったので面倒くさいという気持ちもありました。入試の仕事や研修でホームルームに出られず、次の日に生徒と顔合わせた時、どこかで生徒と気持ちが離れた感じがするのも嫌だった。しかし、参加したら周りの学校の状況もわかってきます。30代になったときに生じた『世の中こんなもん』という気持ちではもったいない、と思うようになりました。後輩も頑張ってくれるということでモチベーションも高まりました。」

インタビュー前半は、研修参加当初の率直なお気持ちが語られています。
やはりお忙しいさなかの研修参加は負担に感じる部分もあったようですね。

次回はインタビュー後半を紹介させていただきます。

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