2016年2月8日月曜日

『笑顔を絶やさない』で求心力を高める

弊社の中堅教員研修会(年間8回プログラム)を終了された先生は累計で1000名近くになりました。今回は研修修了生であるD先生へのインタビューを紹介します。前回からの続き(インタビュー後半)です。

○研修で印象に残っている講座などはありますか?
「組織をどうして行くかということについてどこかで勉強できたらと思っていたので、2講や3講のPDCAや『○○○○へのリーダーシップ』は印象的でした。それまでは組織の長というのは、経験を積んでクラスをもっていない長老の先生方がやり、こちらはコマとして動けばいい、くらいにしか思っていなかった。自分の意識や行動で組織を変えていく意識を持つようになった。そして、ケーススタディはまさに自分の学校のことと思うようなことが多く、とても焦りを感じることが多かった。一緒に研修を受けていた他校では、明確なビジョンの下、生徒の為の組織運営がなされており、教員一人一人がキラキラ仕事をしているという話を聞いて羨ましく思いました。」

○部門活動計画の達成状況について教えてください。
「部門活動計画ではコースについてロイヤリティのアップ、仲間を増やすことをテーマにしました。『改革の意識を共有する教員を6名から15名にする』、『新カリキュラム運用計画の検討』などを目標としましたが、これらは実現しました。孤軍奮闘だった昔と比べ、理解し一緒に走ってくれる仲間が増えました。新カリキュラムについては、アンケートをとったりかなり準備したにも関わらず、学内ではあまり反応がなかったなどと悔しい思いもしましたが、言うべきことは言えました。」
「『教員の研修、勉強会を月に一回する』という行動目標も、自分たちが企画する際にタスクブレイクダウン(*)をしたり、担任研修を企画したりと実現しています。総合学習における進路指導やロングホームルームの企画などもできました。」
「阻害要因(*)として、『学校全体の改革の動きをどう作るか』、『担当者に任せ切りでいい加減な状態を若手が真似している』などを挙げましたが、その解除方法(*)として『常に理解をしてもらうための言動をする』、『どれだけできるかわからないが全人格をもって戦う覚悟』、『必ず成果が現れると信じ行動する』、『生徒のために大切なことはどっちだ、という価値観がブレることなく行動する』ということを貫きました。」

D先生は、こうした取り組みにより、学校が少しずつ変わってきたとおっしゃいます。今は、あれもこれもしたいが全部はできないという少し中途半端な状態になっていることがもどかしいとおっしゃいます。

実現したいテーマとして、「この学校で学んで良かったと言える学校を作りたい」、「仲間を増やして改善改革に向けて実際に行動する真に実践するチームにする」、「笑顔を絶やさない」を決意されています。そんなD先生の物語は今は第3章、タイトルは「 リーダーとは忍ぶこと」とつけました。

*タスクブレイクダウン 取り組みの狙いやゴールイメージを明確にし、ゴールを達成するために必要な業務に分解し、それのプランニングを行うもの。特に、新規PJや新規行事にとりかかるときに有効な手法。中堅教員研修会の第2・3講で取り扱う。
*阻害要因 ゴールイメージを実現させるにあたって予想される障害や制限や抵抗風土など。
*解除方法 上記の阻害要因を解除する方法を事前にプランニングするというもの。中堅研修第7・8講で取り扱う。


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